マンホールのふたを探そう

8月上旬、東京都渋谷区の路上でマンホールのふたを探しては写真に撮る人々がいました。

「鉄とコンクリートの守り人」というゲームアプリで遊んでいる人たちです。

スマホの位置情報をもとにアプリの地図上に自分の現在地と周辺のマンホールが表示され、ほかのプレーヤーより先に現地に行ってマンホールのふたをスマホで撮影し画像を投稿すればポイントを獲得できるというゲームです。

このゲーム、実はマンホールのふたの維持管理に役立てるのが目的で、画像を検証し、傷んだふたの交換につなげるのです。

開発したのは老朽インフラの整備を目指すホールアースファウンデーションという会社でCEOの森山さんは語ります。

「環境を何とかしたいという思いに頼りすぎると無理がある。まずはゲームとして面白いからやるという状況を目指しています。」

渋谷区でのイベントには総額80万円の賞金をかけたところ、5日間の予定がたった3日間で区内約1万個の下水道マンホールふた全ての写真が集まりました。

マンホール業者も一般市民からタイムリーな情報を教えてもらえば無駄な工事をしなくてもいいし、早く健全化できると期待を寄せます。

遊ぶ人も業者もウインウインです。

ゲームの工夫は様々な分野に応用できそうです。