関西人と関東人の味の違い

私もよく東京方面に出張しますが、味に対する好みがはっきりと違うなと思うことがよく
あります。

一番よくわかるのが、関西人から見た東京のうどんつゆの色でしょう。

とても黒くて、はじめて見た時はびっくりしてしまいます。

しかしそれは、歴史をひもといていくと分かる食文化の違いなのです。

明治以前、日本人の食卓の中心は魚でした。関東で獲れる魚は北方から周遊してくる
かつお等の赤身の魚が多く、関西では瀬戸内海で育った鯛等の白身の魚が多かった
のです。

そこで、料理の基本であるダシにおいて決定的な差がうまれます。

関東では赤身魚にあうかつおダシが主流になり、関西では白身魚にあう昆布ダシが主
流となりました。

又、江戸時代の大阪には北海道でとれる昆布が、北前船によってさかんに運ばれてき
ましたが、当時は関東へ運ぶルートがなかったのです。

現在は技術革新により新鮮なままで食材を運ぶルートが確立していますが、江戸時代
では流通ルートが限られており、おのずと地域の食文化を形成していったのです。

うどんつゆにしても関東はしょうゆをベースにして作りますが、関西では昆布ダシベース
で作ります。

関西のうどんつゆは、味がしっかりと出ても色は薄く澄んでいます。

その色が関西人にとってはおいしそうなダシの色としてインプットされているので、うどん
の白さを隠してしまうほどの濃い色はおいしそうではないと思ってしまうのでしょう。

しかしながら個人の感想で言うと、関東のうどんつゆも色ほどに味は濃くないので、食わ
ず嫌いの人も一度チャレンジしてみてはいかがでしょう?

大人の対応のお願い

「へえーそうなんだ。大変やねー」

何げなく答えただけなのに、するどいつっこみが入りました。

「呉本さん、それ1ヶ月前に聞いて、その時も同じリアクションでしたよ」

・・・驚きました。

私としては初めて聞いた話を率直に受け答えしただけなのに、1ヶ月前に聞いた話だった
とは・・・

もしかしてそういった事は過去にもあって、周りの人が気を使って指摘しなかっただけなの
では・・・

そういえば、1年ほど前にこういう事がありました。

おもしろそうな本だと思い、購入して読んでみると、何か聞いた事がある話が多いなと思
っていました。

すると、あったのです。私の本棚に同じ本が。

数ヶ月前に買って読んでいたのです。

「どんだけボケてんねん!」と自分につっこみを入れた覚えがあります。

しかし、あまりボケすぎると周囲の人に迷惑がかかってしまうので、注意をしなければなり
ません。

でも大丈夫です。大事な事は忘れませんので。

大事じゃない事は忘れてしまうのかとつっこまれそうですが、もし万が一、そのような状況
になった時は寛大な心と大人の対応をしていただければ、うれしいと思います。

人間にたとえると・・・

飼犬のチョコ ( トイプードル、オス ) が先日、誕生日を迎え7歳になりました。

犬の7歳は人間でいうと、49歳位で中年のオッサン犬です。

しかしながら、近所の公園で生後7ヶ月の同じトイプードルと遊んでいる様子は、同年代
かと思うくらい落ち着きがないのです。

おまけに体格も小さい方なので「7歳です」と言うと決まって「7歳なのに・・・」というリア
クションをされます。

「7歳なのに小さくて落ち着きがないですね」と皆、思っているようです。

全くもってその通りなのですが、そんな彼でもいいところはたくさんあります。

  一、健康 ( 病気はほとんどせず、調子が悪くても自力で治す )

  二、素直で誰にでも友好的 ( 人見知りせず、シッポをふりまくる )

  三、規則正しい生活 ( 一日のリズムをきっちりと守る )

人間にたとえると、入社以来、その道一筋でがんばる中年サラリーマン。無遅刻、無欠
勤が自慢で、誠実、まじめをモットーとしている。社内や社外の評判もよく、フットワークが
軽く「年の割りに若いですね」と言われるのが生きがいな、愛すべきちっちゃいオッチャン
のような気がします。

ヨメのダンナ

ある日、仕事上の知り合いの人と偶然会いました。

久しぶりに会ったので、お互いに偶然の再会を喜びました。

すると、その方が連れの男性を紹介しました。

「この方はヨメのダンナです」

「はぁ、そうですか・・・(ええー何ですと・・・)」

以下心の中の叫びです。

(ヨメのダンナはあなたじゃないのですか?となりの男性がヨメのダンナならあなたはもし
や、内縁の夫ですか?もしそうでないとするとあなたが最初の夫で、となりの男性が2番
目の夫ということですか?そのような複雑な事情を偶然会った瞬間に言われても、とまど
ってしまいます。どう反応すればいいですか?)

混乱する心の中をよそに会話は続いてゆきます。

すると謎が解けました。

その方は「ヨメのダンナ」ではなく「ムスメのダンナ」だったのです。

今となっては私が聞き間違えたのか、その人が言い間違えたのかわかりませんが、私
が混乱している事も悟られずに済みました。

それにしても、これほど相手を混乱させる言葉はないのではないかと思うので、一度イタ
ズラで使ってみようかなと思っています。

日本の鉄道力

日本はこのせまい国土の中に、1億2000万人以上の人が住んでいます。

特に東京を中心とする都市圏人口は3500万人で、二位のニューヨーク都市圏の1900万
人をはるかに超えて、圧倒的世界一の人口を抱えています。

人口集中のデメリットは公害問題、交通網の混雑、地価の高騰といった問題があるとい
われていますが、以前にくらべて問題は解決の方向に進んでいっているのではないかと
思います。

特に交通網の混雑については、朝夕の通勤ラッシュはありますが、都市圏内での大量
かつ広域間の人口移動を大きなトラブルもなく、日々こなしていることは世界的にみれば
奇跡に近いレベルだと思います。

又、JRや私鉄の郊外線の多くは東京都心と直通運転をしており、乗り換えなしで郊外か
ら都心に入れる利便性は特筆すべきことです。

このように鉄道力の充実には様々な要因があります。

 一、直通運転を可能にする軌道の画一化

 二、時刻表どうりの定時運行

 三、急行・快速運転を可能にする複々線化

鉄道の輸送力が増えることにより、自動車の交通渋滞の緩和、排ガス低減、都心部の
土地有効利用(大規模な駐車場スペースが不要なため)が可能となります。

これらは世界の先進国や途上国の抱える共通の都市問題に対して日本は鉄道力で解
決しつつある証しであるような気がします。

400倍の奇跡

来る5月21日朝7時半頃、日本で金環日食が起こります。

金環日食とは、地球から見て月が太陽にすっぽり入り、太陽の縁からもれる光がリング
状に見える現象です。
 
特に今回は東京、大阪、名古屋という大都市でほぼ完璧な状態で金環日食が見れると
いう173年ぶりの大チャンスなのです。

そもそも日食とは、地球から1億5千万キロ離れた太陽と、同じく地球から三十数万キロ
離れた月と地球の三者が広大な宇宙空間上でまさに一直線上に並ぶという奇跡です。

太陽は地球の百倍の大きさ、月は地球の4分の1の大きさであるので、太陽は月の四
百倍の大きさということになります。

太陽と月の大きさが四百倍も違うのに、地球から見ると太陽と月がぴったりと重なって
隠れてしまうのは、たまたま地球から太陽までの距離(1億5千万キロ)が地球から月ま
での距離(三十数万キロ)の四百倍だからに他ならないのです。

この偶然の一致は、まさしく奇跡でしかないと思います。

いずれ日食は見られなくなると言われています。

なぜなら、月は少しづつ地球から離れていっているからです。

5月21日、太陽と月と地球が一直線になる瞬間、私たちがこの時代この地球に生まれた
奇跡を感じるような気がします。

心のガレキ

先日、はじめて被災地を訪れました。

陸前高田、気仙沼、大船渡と訪れましたが津波の威力のすさまじさをまざまざと感じま
した。

特に陸前高田は沿岸部に街の中心部が広がっていたため、被害は甚大で街一つが根
こそぎ無くなってしまったという感じでした。

そこに立つとテレビの映像の一部分ではなく、360度広がる何もない世界が広がってお
り、震災以前に街があったことを想像することは容易ではありませんでした。

それはまさに、戦後の焼野原にぼうぜんと立ちすくむ写真とオーバーラップするような感
覚でした。

ガレキはほとんど片付けられていましたが、数ヶ所に分別して置かれている状態で、今
後日本全国で処理が進むことを期待して止みません。

市民会館や体育館等、鉄筋コンクリートの建物だけが残されているのですが、内部は津
波の破壊力のすごさを体感するような壊れようで、多くの方々が亡くなられたことを思うと
悲しみで胸がつまります。

そのような中で、7万本の高田松原のうち1本だけ倒れずに残った松を見ました。

この状況で1本だけ残ることは本当に奇跡的であると感じました。

街は復興に向けて歩み出しています。

街のガレキは間もなくきれいに処理されると思います。

しかし、被災地の方々は皆さん心のガレキを抱えています。

それを取り除くための精神的な支援が継続的に必要であると感じた訪問でした。

驚くべきラジオ通販

先日、あるFM局のラジオ通販をたまたま聴いていました。

ラジオ通販はテレビやカタログと違い視覚に訴えるものがないので、テレビやデジタルカメ
ラ等の性能や使い方の提案をするモノが多いのではないかと思っていました。

ところが、そのラジオ通販で売っていたのはネクタイでした。

男性 「今回、ご紹介するのはイタリアブランドの最新デザインネクタイです!」

女性 「素敵なネクタイですね~。お値段は?」

男性 「10500円です。お見せできないのが残念ですが、ディディールにこだわったイタリア
      ブランドの最新デザインです。」

女性 「いろいろな色とデザインがありますが、今回はどのタイプですか?」

男性 「ここにある全てのネクタイです。」

女性 「えぇ~、全部ですか?たくさんありますけど何本あるんですか?」

男性 「全部で25本あります。ストライプやドット柄、カラーもたくさんありますので様々なビ
      ジネスシーンに応じて選ぶことができます。」

女性 「25本もあれば、4月から社会人になる人にとっても困ることのない量ですね。」

男性 「更に今回はシルク製のネクタイを更に10本お付けして、値段はそのままの10500円
     で特別に提供させていただきます。」

女性 「えぇ~、じゃ35本で10500円ということですか?お得ですねー。」

思わず買いそうになりました。1本あたり300円ですからね。

興味深いのは、始めのうちは声のトーンは比較的低めで落ち着いた感じでしたが、中盤く
らいから女性が驚くたびに声のトーンが上がっていき、最後にはこんなお得な情報は他に
ないというムードになっていました。

ラジオ通販には、リスナーの想像をはるかに超えたインパクトのある提案を短い時間の中
で、ストーリー展開していく脚本力がとても重要だと感じました。

それにしても、あのネクタイはどのくらい売れたのか気になります。

暴走族が激減

先日、暴走族が激減しているという新聞記事を目にしました。

社会的にみて、迷惑行為や暴走行為をくり返す暴走族が減っていることはとてもよいこと
であると思います。

注目すべきは、その減少のスピードと理由です。

警察庁によると、暴走族は1982年の42000人ほどから最近では5分の1の8500人ほどに
減少しているらしいのです。

理由はというと以下のように時代の流れを感じます。
一、グループ内での厳しい上下関係が若者に敬遠される
二、不景気でバイクの改造にお金がかかる
三、パソコン、ゲームなどの娯楽の多様化

昔の暴走族は派手な刺しゅうの「特攻服」で改造バイクを乗り回し、騒音をまきちらしてい
ました。

昔のヤンキーは今ではびっくりするような長い丈の学ランを身にまとい、派手な赤や紫の
インナーを着ていました。そして髪型はソリ込みを入れたリーゼントといった一目みて「オ
レは社会に反抗している!」ムードをかもし出していたような気がします。

他人に迷惑をかける行為は決して許されるものではありませんが、その当時には社会に
抵抗していることへのあこがれがあったような気がします。

それが当時の若者にはかっこいいと映っていたと思いますが、今の若者にはかっこ悪い
と思われているようです。

ロールキャベツ男子

ある新聞の記事にイマドキキーワードという特集記事がありました。

イマドキキーワードに心そそられるところが、もうすでにイマドキ人間ではないなと自覚し
ながらも読んでみました。

すると「ロールキャベツ男子」というのがありました。

女性に対してあまり興味がないようなタイプを草食系男子というのはすでに一般的になっ
てきましたが、この「ロールキャベツ男子」はひとひねりあります。

見た目は女性に対して興味がないようにみせかけて実は、興味大ありな肉食系であると
いうのが「ロールキャベツ男子」の正体です。

女性に対してガツガツしていると悪い評判が立ってしまうため、さわやかな草食系を演じ
ているといったところでしょうか?

逆パターンの肉食系にみえて、実は草食系なのは「アスパラベーコン男子」というそうで
す。

では肉まんはどうだろうと考えてみました。

太っていて肉食系?

あんまんやピザまんは見た目とは違う中身の人かな?

小籠包は小粒だけど中身はめちゃくちゃ熱い人かな?

いちご大福はどうかな?

これ以上考えるとお腹がすいてくるのでやめておきます。