カテゴリー: 独り言
ジェネレーションギャップ
インバウンド
世界盆栽大会
悩んだ時はナポリ
「ナポリを見て死ね」と言われるほど風光明媚な土地として知られるイタリア南部の都市
ナポリ。
ドイツの文豪ゲーテは、しばらく文学生活から遠ざかっていた後、誰にも告げずに1人イタ
リアへ旅立ち、とりわけナポリを気に入ったそうです。
その理由は、ドイツにはない明るい景観、陽気な人々との出会いであったそうです。
ナポリはゲーテに新しい創作への活力を与えたのは確かなようです。
そのナポリの魅力とは何だろうと、かねてから気になっていたのですが、「イタリア・ナポ
リターナ楽団」の大阪公演があったので行ってきました。
この楽団はナポリ音楽とカンツォーネを演奏するために結成されたオーケストラで、打楽
器はドラムにパーカッションで、ギターとマンドリンが加わると途端にラテンムードが強ま
ります。
楽団全体がラテン系の楽しいムードで観客を楽しませてくれます。
「オー・ソレ・ミオ」は心を晴れやかにし、「サンタ・ルチア」では美しい景色が目に浮かび、
「帰れソレントへ」に胸が切なくなります。
楽しい歌でも悲しい歌でも、ナポリの音楽は「人生を肯定する」音楽であり、明日への希
望、明るい未来への期待が込められています。
「人生って何だろう?」と悩んだ時にナポリの歌と音楽を聴けば「これぞ 人生だ!」とポジ
ティブな答えに気づくのではないかと思います。
ゲーテの言葉が印象的です。
「ナポリは楽園だ。人はみな我を忘れた陶酔状態で暮らしている」
風立ちぬ
宮崎駿監督、5年ぶりの新作「風立ちぬ」を観ました。
「となりのトトロ」や「崖の上のポニョ」と違い、大人向きの作品です。
まず、ジブリ独特の森の表現がすばらしいです。
木々、葉、雲、光、風のディテール表現が季節感、時代の雰囲気、主人公の感情さえも的
確に表現してしまう手法は、宮崎駿監督ならではのもので圧巻でした。
又、震災から太平洋戦争へ突入する不穏な空気感と時代考証を踏まえた街並み、そこで
生活する貧しい人々の描写がリアルでした。
本当にあの頃の日本は、生きるのが辛い時代であったのだと考えさせられます。
内容はゼロ戦の設計士として知られる堀越二郎の生涯をベースとして、堀辰雄「風立ちぬ」
の純愛物語をミックスしたようなストーリーです。
ただ美しい飛行機が作りたかった天才設計士、堀越二郎。
その時代に生まれた天才が悲しい時代に利用されてしまうのです。
ゼロ戦は軽くて速い。飛行には最適。しかし防御力はないのです。
攻撃を受けるとひとたまりもありません。
ゼロ戦の悲劇は「永遠の0(ゼロ)」を読んで知りました。
堀越二郎もまさかそのようになるとは、夢にも思わなかったでしょう。
8月は原爆の日、終戦の日と戦争について考えることが多くなる月です。
エンドロールで流れる、荒井由美の「ひこうき雲」の歌詞が頭から離れなくなりました。
酒に酔ったさま
酒に酔っている状態を的確に表現するには、どのような言葉が適正かという事を酒の席で
論じました。
このように言葉で書くと、ものすごく真面目な議論のように感じますが、たまたま飲み会の
席で話題に上がった程度です。
その席には、関西の人も関東の人もいたのですが、要約すると会話は下記のとうりです。
関西系 「べろべろになるまで酔っぱらってしまったとか言うけどな・・・」
関東系 「いや、ぐでんぐでんが一般的でしょう。歌にもあるし・・・」
関西系 「ぐでんぐでんってあんまり言わへんなー。それやったらべろんべろんやろ」
関東系 「べろべろとべろんべろんの違いはあるの?」
関西系 「べろんべろんの方が酔っぱらっているな」
関東系 「向うにいる人みたい?」と遠くの席の酔っぱらいを指差す。
関西系 「いや、まだあの人はべろべろぐらいやろ。べろんべろんは何言ってるかわから
へんし、まっすぐに歩かれへん酔っぱらいの事やで」
関東系 「それはぐでんぐでんが正しい表現だ」
あとから考えてみると他愛もない事ですが、関西の人は表現する時に擬音語、擬態語をよ
く使うような気がします。
「カーッと暑かったので、ビールをグーッと飲んでべろんべろんになるまで酔っぱらい、次の
日にへろへろになりました。午前中のプレゼンは、ぐだぐだで、けちょんけちょんに言われま
した」
情景が目に浮かぶように思うのですが変でしょうか?
華麗なるギャツビー
レオナルド・ディカプリオ主演の「華麗なるギャツビー」を観てきました。
舞台は1920年の好景気に沸くニューヨーク。
連日連夜、繰り広げられるド派手なパーティの主催者はディカプリオ演じるギャツビー。
しかし、誰もギャツビーの正体を知らない。
そのパーティの目的とは意外や意外・・・ネタバレになるのでやめときます。
元々、アールデコの雰囲気が大好きなので、その豪華絢爛な衣装やセットを見ているだ
けで楽しい気分になりました。
女性の衣装はプラダ、ジュエリーはティファニー、男性の衣装はブルックスブラザーズが
提供したそうです。
酒池肉林という言葉がピッタリの、ハチャメチャなムードの世界がうまく表現されており、
バブルに踊る人間の愚かな一面をかいまみせてくれます。
ちょうど映画予告で、宮崎駿監督の「風立ちぬ」が宣伝されておりました。
「大正から昭和へ、1920年代の日本は不景気と貧乏、病気、そして大震災と、まことに
生きるのに辛い時代だった」と語るナレーションにその当時の日本とアメリカの違いに改
めて驚愕させられました。
知らぬが仏
先日、毎年恒例の社員旅行に行って来ました。
夜の宴会も和気あいあいに進み、宿の人とも楽しく会話が進んでいました。
その時に当社の社員が何気なく聞きました。
「もしかして、この旅館で幽霊見た事ありますか?」
「いやー、私は見たことないですが、お客様が見たという報告はありました」
「ええー、それって特定の部屋ですか?」
「まぁ、だいたい決まってますね」
「どこの部屋ですか?」
「いやー、それはちょっと・・・」
お酒の勢いもあり、教えてほしいと頼む社員とためらう宿の人。
ついに宿の人も折れて「本当にいいんですね」と念押しし、教えてくれました。
「西館の305号室です」
「 ・・・・ その部屋は社長の部屋やん!」 叫ぶ社員と半笑いの私。
その話題はすぐに終わったのですが、寝る時に思い出しました。というより頭の片隅から
離れなかったのですね。
すると洗面所の方からポトン、ポトンとしずくの音が・・・。
完全に蛇口は止まっているのに、音だけが静寂の部屋に響きます。
となりではそんな話題も忘れているように、社員がグースカピーと眠っています。
「こわいなー」 と思っていると、全ての音が心霊現象のように聞こえてきます。
見る物全てが幽霊に見えてしまいそうなので、目も開けられません。
どうしようと思っていたら次の瞬間、朝になっていました。
知らぬが仏とはこのような事なのですね。
「所有」から「シェア」へ
「所有」することがステータスであったバブル世代。
「シェア」することに抵抗のない若い世代。
上記2つの世代が消費市場の主役を交代する時にどのような変化が起きるのか、誰も想
像しえないのではないかと思います。
アイテム別に少しづつ変化が起きているようです。
高級ブランド品のレンタルサービスは、20代~30代の若い女性に人気が高いそうです。
パーティドレスを中心にバッグや靴、アクセサリーなどのアイテムを取り揃えているレンタ
ルサービスは、セットで約1万円前後の料金設定だそうです。
結婚式などにお呼ばれする機会が多いけれど、高級ブランド品を何点も購入することはた
めらわれる層に需要は高いような気がします。
車にも「シェア」の流れがあるそうです。
かつては車を所有することが男のロマンの象徴であったのですが、今の若い世代にとって
維持費が高い割に利用機会が少ないので、コストパフォーマンスの悪いアイテムと映って
いるのかも知れません。
必要な時だけ利用できればいいという若者の考えに呼応するように、カーシェアリングとい
うビジネスが増えているようです。
利用者の満足度も高く、コンビニのように近くにカーシェアリングがあるかどうかを引越し先
の重要なポイントとして考える人も多いようです。
「所有」から「シェア」に完全にシフトしていくかどうかはわかりませんが、メーカー側は好意
的にこの流れをみています。
「シェア」というトライアルで使っていただくことにより、購買につながるとみているようです。
レンタルビデオが浸透していったように、シェアビジネスがどのようなアイテムで開花してい
くのか注目していきたいです。