似ているようで・・・

読書の秋だからというわけではないのですが、以前から気になっていた本を読みました。
タイトルは「住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち」
ドイツ在住の川口マーン恵美さんという大阪生まれの人が、時には日本人の視点で、時
にはドイツ人の視点で両国を分析するといった内容です。
観光やビジネスで短期間滞在するだけではわからないコトが住んでみるとよくわかるとい
った内容でした。
一般的に日本とドイツはよく似ていると言われます。
同じ敗戦国でありながら、持ち前の勤勉さで技術大国として先進国の仲間入りをしました。
でも、この本を読むとそのイメージは崩れます。
ドイツの学校は給食も部活もないらしいのです。
その理由が給食は面倒でお金がかかるからで、部活はドイツの教師は勤務時間以外は
働かないからだそうです。
時刻表通りに走る電車も、時間通りに正確に運ばれる宅配便もドイツでは稀だそうです。
日本人は便利さと快適さの追求には貪欲であります。日本の発展の原動力は品質改良
とサービスの果てしなき拡大であると思うところも大です。
一方、ドイツ人は便利さと快適さをあまり追求せず、なければないでいいのではないかと
思うそうです。
そう考えると、日本人とドイツ人は似ているようで似ていないなと感じます。