「所有」から「シェア」へ

「所有」することがステータスであったバブル世代。

「シェア」することに抵抗のない若い世代。

上記2つの世代が消費市場の主役を交代する時にどのような変化が起きるのか、誰も想
像しえないのではないかと思います。

アイテム別に少しづつ変化が起きているようです。

高級ブランド品のレンタルサービスは、20代~30代の若い女性に人気が高いそうです。

パーティドレスを中心にバッグや靴、アクセサリーなどのアイテムを取り揃えているレンタ
ルサービスは、セットで約1万円前後の料金設定だそうです。

結婚式などにお呼ばれする機会が多いけれど、高級ブランド品を何点も購入することはた
めらわれる層に需要は高いような気がします。

車にも「シェア」の流れがあるそうです。

かつては車を所有することが男のロマンの象徴であったのですが、今の若い世代にとって
維持費が高い割に利用機会が少ないので、コストパフォーマンスの悪いアイテムと映って
いるのかも知れません。

必要な時だけ利用できればいいという若者の考えに呼応するように、カーシェアリングとい
うビジネスが増えているようです。

利用者の満足度も高く、コンビニのように近くにカーシェアリングがあるかどうかを引越し先
の重要なポイントとして考える人も多いようです。

「所有」から「シェア」に完全にシフトしていくかどうかはわかりませんが、メーカー側は好意
的にこの流れをみています。

「シェア」というトライアルで使っていただくことにより、購買につながるとみているようです。

レンタルビデオが浸透していったように、シェアビジネスがどのようなアイテムで開花してい
くのか注目していきたいです。