エクストリーム・アイロニング

エクストリーム・アイロニングを訳すと、究極のアイロン掛けなのですが、簡単に説明するなら「野外でおこなうアイロン掛け」のスポーツです。

「極限状態の場所で平然とアイロン台を出し、涼しい顔でアイロン掛けを行なう」事が基本原則であり、「衣服のシワを伸ばす」 という本来のアイロン掛けの目的は重要視されないのだそうです。

このスポーツの日本における第一人者、松澤等さんは著書「そこにシワがあるから」(早川書房)の中で下記のように説明しています。

アイロンとアイロン台をかついで山に登り、登頂するとその場でアイロンをかける。見わたす限りの雲海、そこで心静かにアイロンを掛けると至福の感情が満ちてくるそうです。

スポーツしながらという 「スポーツ・アイロニング」 というジャンルもあり、サーフィンしながらアイロン掛けをするのだそうです。

ボード前面にアイロン台とシャツをセットし、波乗りしながらアイロン掛けをする、それも涼しい顔で・・・

海外のアイロニスト (このスポーツのプレーヤーはこう呼ばれる) にはすごい記録を持った人がたくさんいます。

高度記録はアコンガクア山頂 (6959m)
水中最深記録はエジプト沖 (100m)
アイロン掛けの道具を全て装着してロンドンマラソンに出場し、途中でアイロンを掛けながらフルマラソンを4時間8分で走破したアイロニストもいるそうです。

自分ではやってみたいとは思いませんが、機会があれば是非見てみたいです。

コバンザメの独り立ち

大阪の海遊館のコバンザメ2匹が独り立ちしたそうです。

コバンザメは背びれがなく、泳ぐのが下手なため他の生き物にくっつかないと生きていけないそうです。

海遊館ではジンベイザメにくっついて泳ぐコバンザメが定番でした。

しかし、突然ジンベイザメが体をくねらせたり、スピードを上げて振り払おうとしたり、つきまとうコバンザメを嫌がるようになりました。

コバンザメは新たなくっつき先を探しました。

イトマキエイやマンタにくっつこうとしましたが、嫌がられてしまいました。

不穏な空気を感じた飼育員は、コバンザメ2匹を別の水槽に移しました。

そこの水槽にはくっつくことのできる大きな生物はいません。

当初は慣れぬ様子で、水槽の下の方にうろうろとくっつく場所を探していましたが、次第に水槽壁面のアクリル板にピタッとくっつきました。

又、時には左右に体をくねらせて単独で泳ぐのだそうです。

「自然界では見られぬ姿」と専門家は驚きを隠せません。

ジンベイザメの方も普段はコバンザメを嫌がったりしないそうですが、エサの心配のない水族館では違う部分に気が回って敏感になりすぎたのではと分析しています。

環境が恵まれすぎて、わがままが出たジンベイザメ。

突然、依存先を失ったコバンザメは新たな生き方をみつけました。

人間社会にも共通点がありそうで・・・

生活時間の大変化

1980年から5年おきにシチズンが生活時間の変化を調査しています。

それらをみると、1980年から2015年までの35年間で大きな変化があった生活時間とさほど変化のない生活時間があるのに気づきます。

大きく減少した生活時間は下記の通りです。

・テレビの視聴   ・読書(新聞・雑誌・本など)
・家族との会話   ・家事(掃除・洗濯・料理など)
・スポーツ、運動   ・外での飲食、喫茶

さほど変化のない生活時間は下記の通りです。

・ショッピング  ・映画、演劇、スポーツ観戦  ・自己啓発  ・勤務時間
・食事時間     ・睡眠時間

勤務、食事、睡眠等のいわゆる必要時間に大きな変化はないが、それ以外の余暇の過ごし方に大変化が起きています。

昔には項目の設定がなかった「インターネットの時間」が増加傾向です。

テレビや本を読むことがなく、スマホばかりいじっている現状を表しています。

それは電車の中をみれば一目瞭然で、ほとんどの人がスマホばかりみています。

興味深いのは「家族との会話」は減っているのに「家族と過ごす時間」は増えていることです。

家族と一緒に過ごしているが、そこに会話がなく、各自好きなことを同じ場所でしているという事です。

そういえば、レストランで家族が食事をしていても各自がそれぞれスマホかゲームをしている光景はよくみます。

そのように育った子供が社会に出て他人とうまくしゃべれるのでしょうか?

家族や友人との日常の会話の中で、場の雰囲気、相手の顔色、話題の切り出し方、言いまわし等を学んでいくのだと思います。

若者のコミュニケーション能力の減少はスマホが会話の時間を奪ってしまったことが主な原因のような気がします。

ホタテの意外な獲り方

北海道産ホタテの漁獲高が減少し、価格が高騰しています。

北海道産のホタテは品質や味が優れているので、中国をはじめとした海外からの人気が高いです。

又、ホタテは生ばかりではなく、貝柱などを加工した珍味製品も根強い人気らしいのです。

世界中から引っ張りダコのホタテですが、急に獲れなくなってしまたので、需給バランスが崩れ、価格が上昇しています。

急に獲れなくなった理由をきくと「ほう、そうですか」と、うなってしまいます。

オホーツク沿岸や根室海峡地区で行なわれているホタテ漁は、地まき式と呼ばれるもので、生まれて1年ほど育てた稚貝を海に放流して、海底で2~4年成長させて漁獲する方法です。

それが2014年末のオホーツク地区をおそった爆弾低気圧による大シケでホタテの稚貝が流されてしまったそうです。

この地区のホタテ漁は農業の畑と同じで、もとの状態に戻るまで4~5年を要するのではないかと心配されています。

流されたホタテはどこかの海底ですくすくと育っていると思いますが、それがどこなのか知る術はありません。

もしかしたら、そのホタテを食べに来た海洋生物が異常発生するのではないかとひそかに考えています。

白浜 人気の理由

先日、社員旅行で和歌山にある白浜温泉に行ってきました。

かつては熱海、別府と並んで日本三大温泉と言われていたほど有名な温泉地です。

社員さんたちの希望で白浜に決まりましたが、その理由はパンダです。

近くに南紀白浜アドベンチャーワールドがあり、なんとパンダが7頭もいるのです。

旅行社の人に聞くと、白浜温泉は中国人に大変人気があるらしいのですが、その理由を聞いてなるほどと思いました。

それは「夕日が海に沈む風景がいい」という理由です。

実は中国大陸は東側しか海に面していないので、中国国内で夕日が海に沈む場所がないのです。

日本に住んでいると夕日が海に沈む場所は珍しくもないのですが、中国の人にとってはあまり見たことがない風景で珍しいらしいのです。

特に恋人たちにはあこがれのスポットのようです。

日本人にはパンダ、中国人には夕日と白浜の人気の理由はそれぞれです。

考えてみると当たり前ですが、中国人はパンダにはあまり興味はないそうです。

パンダもみられて、社員旅行は大変楽しく有意義なものになりました。

偽装離婚

在留許可を得るために結婚する意志のない者同士が結婚する「偽装結婚」の存在は聞いたことがありますが、離婚する意志がない者同士が離婚する「偽装離婚」なるものが最近、中国でよく行なわれているらしいのです。

そのカラクリは以下のとおりです。

中国では不動産の価格が急騰し、不動産バブルの状態です。

政府は不動産の投機性を抑えるために、2010年に不動産購入の制限通知を出しました。

それは世帯で既に不動産を2つ以上保有しているときは、当分の間は不動産を購入することができないというものです。

中国では「上に政策あれば下に対策あり」と言われるように、政府側の規制に対して国民は決まってそれをかいくぐる抜け道を見つけ出すと言われています。

その対策として考えられたのが「偽装離婚」です。

世帯が違えばまだ不動産を購入することができるというわけです。

不動産投資のためなら離婚もいとわないということなのでしょう。

しかし、不動産は上がるものもあれば下がるものもあります。

分別された不動産の騰落により、一方が再婚を拒み、「偽装離婚」が嘘から出たまことになりかねないのではないかと思います。

そうなると、元のサヤには戻れないでしょう。

ドラマとしては非常におもしろそうですが・・・。

勝手にアップデート

会社のパソコン数台が勝手にウインドウズ10にアップデートされました。

社員に聞いてもアップデートの承認をした覚えはないし、勝手に予約され実行されたようです。

ウインドウズ10ではうまく動かないソフトもあり、業務に支障が出ています。

調べてみると、日本各地で同じような現象が起きており、困っている人も多数いるようです。

ウインドウズ10への無償アップグレードの提供期間が2016年7月28日までということもあり、あの手この手でウインドウズ10への移行をマイクロソフトは進めていこうという方針だと思いますが、あえて移行しないユーザーもいるのは確かです。

大部分の人が「最適」と思っていても、「最適」と思わない人もいます。

最新の物よりも使い慣れた物を良しとする人もいます。

将来、あらゆるモノがインターネットでつながる社会になるとどうなるのでしょう?

温度、湿度の調整はもちろんのこと明るさ、音量、味付けに至るまで「快適」と思われる値に勝手になるのでしょうか?

もちろん好みの設定は可能だと思いますが、その時の体調や気分で違う時もあります。

もし、その時の体調や気分も測定され、微調整されたら、それは気分的に「快適」なのでしょうか?

ウインドウズ10の勝手にアップデート事態をうけて、「最適」「快適」強要社会の恐ろしさを感じたのは私だけでしょうか?

 

ぼっち飯同好会

ある大学で「ぼっち飯同好会」というサークルがあります。

ツイッタ―で食事の時の孤独ぶりをつぶやきあうという活動です。

集う学生はコミュニケーション能力が欠けているというわけではありません。

普通に大学の講義を受け、友人と話し、パーティにも参加するという社交的な一面もあります。

わずらわしい人間関係を捨てて「ぼっちでいい」という価値観が広まり、それを外に発信しても恥ずかしいことではないと思える社会になってきていると社会学者は分析しています。

従来、友人の多さやネットワークの広さは長所としてとらえられてきました。

しかし、若者の間では友人とのつながり方について「広く浅く」よりも「狭く深く」がよいとする考え方が浸透してきています。

一人でカラオケに行ったり、食事したり、究極は一人でディズニーランドに行ったりする人もいるらしいのです。

そこには友人に気をつかわずに自分一人で好きなことを好きな時間にすることができる解放感があるのではないかと思われます。

インターネットやSNSの普及で、一人時間の重要性を若者が感じはじめているのかもしれません。

ただ前述の「ぼっち同好会」が最近、定期的に部員同士が集まり昼食をとることもあるらしいのです。

それはもはや「ぼっち飯」と呼べないのではと危惧しています。

ランニングマシーン

よくスポーツジムなどにあるランニングマシーン。

場所が限られたところでランニングするには便利なマシーンです。

なぜか、そのランニングマシーンに乗っている夢をみました。

自分が時代の流れというスピードのランニングマシーンに乗って走っている姿です。

そのスピードはどんどんと速くなっていき、時にはふり落とされそうになります。

ついていくのがやっとの状態です。

これだけ一生懸命に走っても風景が変わらず、一歩たりとも進んでいないのではないかという不安。

もっと楽な道があるぞという誘惑。

もう走るのを止めてしまえというささやき。

そんな心の中はおかまいなしにスピードはどんどんと上がっていきます。

するとだんだんと苦しくなくなってきました。

知らず知らずのうちにスピードについていけるくらいの心肺能力、脚力、筋力がついてきたのです。

見ている風景は変わらなくても困難を正面から受け止め、努力して走り続けることでいろいろな力が経験値として備わってきてるのかも知れません。

そうなることを信じて、走り続けることは止めてはいけないと思いました。

アルファ碁とOK GO

グーグル・ディープマインド社が開発した囲碁の人口知能(AI) 「アルファ碁」が世界で最も強い碁士の李セドル九段を破ったニュースは世界に衝撃を与えました。

ついに人工知能が人間の知能よりも勝るようになってしまったのかと落胆した人も多いのではないかと思われます。

アルファ碁は「深層学習+強化学習」が強さの秘密です。

しかしながら、OK GO というバンドのミュージックビデオをみると、独創力という点では人間の方が一枚上のような気がします。

OK GOはアメリカのロックバンドですが、とにかくミュージックビデオがすごいのです。

CG,合成、映像加工なしでメンバーを中心としたキャストが体当たりで作っており、基本的に長まわしの一発撮影です。

そこには人間の智恵と工夫、体力、情熱といった人間臭い一面が感じられ、人間ってすごいなと感動してしまいます。

ミュージックビデオの制作には日本人も加わっているらしく、Perfumeが登場するシーンもあります。

無重力状態での撮影の「UPSIDE DOWN&INSIDE OUT」 かさの開閉でネオンサインのように表現している「I WON’T LET YOU DOWN」がおすすめです。

百聞は一見にしかず。是非一度みて、マンパワーのすごさを感じてみて下さい。