1980年から5年おきにシチズンが生活時間の変化を調査しています。
それらをみると、1980年から2015年までの35年間で大きな変化があった生活時間とさほど変化のない生活時間があるのに気づきます。
大きく減少した生活時間は下記の通りです。
・テレビの視聴 ・読書(新聞・雑誌・本など)
・家族との会話 ・家事(掃除・洗濯・料理など)
・スポーツ、運動 ・外での飲食、喫茶
さほど変化のない生活時間は下記の通りです。
・ショッピング ・映画、演劇、スポーツ観戦 ・自己啓発 ・勤務時間
・食事時間 ・睡眠時間
勤務、食事、睡眠等のいわゆる必要時間に大きな変化はないが、それ以外の余暇の過ごし方に大変化が起きています。
昔には項目の設定がなかった「インターネットの時間」が増加傾向です。
テレビや本を読むことがなく、スマホばかりいじっている現状を表しています。
それは電車の中をみれば一目瞭然で、ほとんどの人がスマホばかりみています。
興味深いのは「家族との会話」は減っているのに「家族と過ごす時間」は増えていることです。
家族と一緒に過ごしているが、そこに会話がなく、各自好きなことを同じ場所でしているという事です。
そういえば、レストランで家族が食事をしていても各自がそれぞれスマホかゲームをしている光景はよくみます。
そのように育った子供が社会に出て他人とうまくしゃべれるのでしょうか?
家族や友人との日常の会話の中で、場の雰囲気、相手の顔色、話題の切り出し方、言いまわし等を学んでいくのだと思います。
若者のコミュニケーション能力の減少はスマホが会話の時間を奪ってしまったことが主な原因のような気がします。