在留許可を得るために結婚する意志のない者同士が結婚する「偽装結婚」の存在は聞いたことがありますが、離婚する意志がない者同士が離婚する「偽装離婚」なるものが最近、中国でよく行なわれているらしいのです。
そのカラクリは以下のとおりです。
中国では不動産の価格が急騰し、不動産バブルの状態です。
政府は不動産の投機性を抑えるために、2010年に不動産購入の制限通知を出しました。
それは世帯で既に不動産を2つ以上保有しているときは、当分の間は不動産を購入することができないというものです。
中国では「上に政策あれば下に対策あり」と言われるように、政府側の規制に対して国民は決まってそれをかいくぐる抜け道を見つけ出すと言われています。
その対策として考えられたのが「偽装離婚」です。
世帯が違えばまだ不動産を購入することができるというわけです。
不動産投資のためなら離婚もいとわないということなのでしょう。
しかし、不動産は上がるものもあれば下がるものもあります。
分別された不動産の騰落により、一方が再婚を拒み、「偽装離婚」が嘘から出たまことになりかねないのではないかと思います。
そうなると、元のサヤには戻れないでしょう。
ドラマとしては非常におもしろそうですが・・・。