トイレの神様

今年の紅白歌合戦に選ばれた植村花菜さんの「トイレの神様」が気になって
いました。

以前、情報番組で取り上げられた時に少しだけ聴いたことがあったのですが、
全部通して聴いたことがなかったので思いきって iTunes Store で購入しまし
た。

9分52秒という長さでも話題になった歌ですが、1つのストーリーになっていて
紅白でもカットされることなく歌われるそうです。

花菜さん自身とおばあちゃんとの実際の話で、聴いてみるとすごくいい歌でし
た。

なぜかとてもリアルに頭の中で映像化され、思わず涙が出そうになりました。

はじめて聴いたのが地下鉄の駅だったのですが、まわりに人がいっぱいいた
ので必死で涙をこらえました。

2回目はデパートの人ごみの中でしたが、又涙が出てきそうでした。

「これはいかん。大人の男性がipodを聴きながら泣いている姿はみっともなさ
すぎる」と思い、3回目は一人で聴きました。

心に響く歌ってあるのですね。

今年の紅白は一人で観たいです。

原産国表示

消費者にとって製品がどこの国で作られたのかということは、購入する際の大きなポイン
トであると思います。

しかしこれほど経済がグローバル化すると、原産国を特定することは思っているほど容易
ではないのかも知れません。

A国に本社のある企業がB国のデザイナーに企画をしてもらい、C国の原料を使ってD国
にて半製品にして、E国で完成させた商品をF国にて販売したら原産国表示はどうなるで
しょう?

とっても複雑ですね。でもこのような事は世界で普通に行われています。

答えはモノによる、国によるというなんともあいまいなものなのです。

日本の場合は景品表示法という法律があり、その中の「原産国」という定義に「その商品
の内容について実質的な変更をもたらす行為が行われた国」とあります。

わかるようでわからないですね。

そこで運用細則にこう書いてあります。

アパレル ― 縫製

革 靴   ― 底付

「実質的な変更」とは、パーツから完成品に近い形になる瞬間の工程ではないかと思われ
ます。

それらは商品によって違うのです。

そして興味深いことに国によっても違うのです。

私たちの靴は日本において裁断から縫製、底付、仕上げまでを日本で生産して日本で販
売していますので間違いなくメイド イン ジャパンです。

日本製ハンドメイドのジャパンクオリティを世界の人にもはいてもらいたいと思っています。

親のメンツ

先日受けたTOEICテストの結果が判明しました。

このブログでも書いたのですが、私と娘(高3)と息子(高1)が同時に同じテストを
受けるというハメになったガチンコテストの結果です。

結果は、私が605点、娘が590点、息子が385点というスコアで何とか親のメンツ
は保たれたのではないかと思い、ホッとしています。

しかし、娘との差が僅差で、しかもリスニング分野では、娘が私を大きく上回ると
いう内容でした。

耳は今後きたえてもたかがしれてるので、文法力を娘が身につけると総合点で
逆転されることは十分に考えられます。

息子もこれからが伸び盛りになるので、急速に差を縮められる可能性は大です。

子が親を超える、弟子が師匠を超える、部下が上司を超える瞬間は必ずやって
くると思います。なぜなら、後者のほうが先に老いるからです。

しかし、大事なのはお互いが切磋琢磨して、成長することであると考えます。

成長するには弛まぬ努力が必要であるということを、後世に伝えることができれ
ばこれ以上に喜びはありません。

GACKTの眠狂四郎

先日、機会があってGACKT主演の眠狂四郎無頼控という公演に行ってきま
した。

この公演は東京で満員御礼になり、大阪にやってきた話題の公演です。

その後は名古屋、福岡、札幌、広島、仙台とまわり、最後に東京にもどってき
て凱旋公演を行う予定だそうです。

GACKTと時代劇がいまいちピンとこなかったのですが、大変よかったというの
が率直な感想です。

GACKTは思っていた以上に背が高く大柄で、鍛えぬいた体格でした。

その容姿は、妖艶な美しさと神秘的なオーラが重なり、存在自体が特別な感
じをかもし出していました。

脇をかためる共演者達も田中健、堤大二郎、有森也実などアラフォー世代にと
っては青春時代を共に過ごしたような感じの豪華キャストでした。

その共演者達がベテランの味を出して、GACKTというアーティストの時代劇を
サポートする、・・・そしてそれが見事にマッチしているところに時代の流れと変
化を感じずにはいられません。

眠狂四郎は外国人とのハーフで、冷酷な残虐性と独特の世界観を持っている
という設定なのでGACKTにイメージがぴったりだと思います。

このGACKTの眠狂四郎が、後世に伝えられる当たり役となっているような気
がします。

心惑わす宝くじ

9月2日は「くつの日」かと思いきや「宝くじの日」でした。

個人的には宝くじはあまり買う方ではなく、公認されているギャンブルの中
で一番確率の悪いものだと思っていました。

実際ほとんど当たったことがあるのは末等で掛け金の1割しか戻ってこず、
買うたびに9割取られていたので最近はあまり買わなくなっていました。

しかし先日、ある記事が目にとまりました。

全国の宝くじ高額当選者「1000万円以上当たった人」のモデル像が載って
いました。

まず「イニシャル」は男性のM.Kがトップだそうです。

な、なんと私はM.Kなのです。

更に読み込んでいくと「60歳以上で宝くじ購入歴10年以上」、「購入頻度」は
ジャンボの時だけや年数回が多く、「1回の購入数」は30枚だそうです。

イニシャルはぴったりなので、購入キャリアは今からがんばれば理想の当選
者モデルになれるのではないかと思ってしまいました。

しかしながら、気になるのはそれらすべての条件を満たしながら当選しなかっ
た人の確率を知りたいものですが、そのような統計をとっているヒマな人はい
るはずもありません。

今後、ジャンボ宝くじが発売されるたびに自分の心がゆれてしまうのではない
かと今から心配しています。

今日的まつり

先日、日本三大祭の一つである天神祭が大阪でありました。

それと前後して、地元の夏まつりもいたるところで開催されています。

私も小学生のころは、みこしの上でたいこをたたいていました。その理由はジュー
スがただで何本ももらえるという単純なものでした。

当時は、同様の理由で参加していた子供も多く、地域の人も多数参加していたの
でそれなりに盛り上がっていたような気がします。

今は少子化のせいか、ジュースぐらいでは反応しないのか、子供の数が少ないよ
うです。

又、みこしも時代の変化に合わせて変わってきているようです。

通常は人が担いだり、台車にのせて人が引っ張るというものだと思いますが先日、
近所で見たものはトラックの荷台にのっていました。

トラックの荷台にたいこがあり、子供たちがたたいていました。はっぴを着たまつり
関係者も荷台にのっていました。

一応、トラックの正面にちょうちんが掲げてあり、まつりムードを出そうとしています
がどう見てもトラックに見えてしまいます。

その前には先導車の役割の乗用車が2台、最後尾も警備のためか乗用車があり、
みこしの車列が低速で街を走っていました。

たいこの音や、まつりのかけ声は昔とあまり変わらないのに、みこしの車列には違
和感を感じてしまいます。

20年後には、違和感が常識となっているのかわかりませんが、まつり自身が消滅
していくよりはずっとましだと思います。

普通のタコにもどりたい

サッカーのワールドカップはスペインが初の優勝国となり、約1ヶ月にわたる熱戦
を終えました。

このワールドカップで一番有名になったのはメッシやクローゼではなく、占いタコの
パウル君ではないでしょうか。

ご存知の通りパウル君はドイツのオーバーハウゼン水族館で飼育されているタコ
で、ドイツ戦7戦と決勝戦の合計8試合の勝敗を的中させた占いタコです。

占いの方法は、水槽の中で対戦国の国旗のついたエサ入り容器のどちらを選ぶ
かという単純な方法だそうです。

次々と的中させていったパウル君に全世界のマスコミが注目し、最後の決勝戦の
占いには世界の約600のテレビが生中継したそうです。

その決勝戦の予想も的中させたパウル君は、敗れたサポーターからのパエリアや
フライにして食べてしまえという筋違いの脅迫をうけつつも、優勝国のスペインから
は英雄扱いされています。

文字通りひっぱりダコのパウル君ですが高齢のため様々なオファーを辞退し、水族
館のお客さんを喜ばせる普通のタコにもどるそうです。

パウル君が普通のタコにもどるというニュースを聞いて、キャンディーズが「普通の
女の子にもどりたい」といって電撃的に解散したことを思い出したのは私だけでしょ
うか。

控えの美学

サッカーのワールドカップが南アフリカで行われており、全世界が熱狂しており
ます。

日本は戦前の予想を大きくくつがえし、一次リーグを突破しましたが惜しくも決
勝トーナメントでパラグアイに負けてしまいました。

岡田監督率いる日本チームは個の力ではなく組織の力、チームワークというも
のがいかに大切であるかということを世界に知らしめたのではないでしょうか。

ワールドカップは世界各地から選りすぐりのチームが出場しています。その中に
はスター選手を沢山かかえているチームもたくさんあります。

しかし、フランスのようにチーム内のもめ事で実力を発揮することができず、敗
退するチームや個人の力が強すぎてチームワークがみだれてしまうチームがた
くさんあります。

そのような中で日本チームが一戦一戦戦うごとに目に見えてチームワークが、よ
くなっていくのを多くの日本人は感じとっていたと思います。

それは戦いの中だけでなく、ハーフタイムの休憩時に控えの選手がすすんで出
場選手のマッサージをしたり、試合後のコメントで自然と感謝の気持ちが出るな
ど、出場している選手、控えの選手、スタッフが本当に一体となっているなと感じ
たのは私だけではないと思います。

帰国後の記者会見で、皆が口をそろえて「このチームでもっとプレーをしたかった」
と言っていたのは最高のチームワークが出来ている証しであると思います。

岡田ジャパンが残してくれたものは感動や勇気だけではなく、日本人の持ち味で
あるチームワークが世界において十分に通用する戦術であるということです。

世界的にみて日本の国力が低下しているという報道の中で、資源の持たない日
本が再び浮上するためには地味ではあるがチームワークがひとつのキーワードに
なるのではないかと思います。

バタデン

バタデンとは島根県にある一畑電車の愛称です。

中井貴一主演の映画「RAILWAYS」で舞台となっているのが、島根県の
湖畔や田園地帯をゆっくりと走るバタデンです。

中井貴一演じる主人公がエリートサラリーマンを辞めて、突然バタデンの
運転士になるという内容ですが、都会の生活の中で失ってしまったものを
徐々にとり戻していく過程に共感をおぼえました。

実は、私たちの靴も松江にある一畑百貨店さんにお世話になり、たくさん売
っていただいております。その関係で私も松江に数回行ったことがあります。

ゆっくりと時間が流れているようなのどかな風景、特に夕日にそまる宍道湖
の美しさは息をのむほどです。

一畑百貨店の方がおっしゃっていました。

「都会の百貨店のマネはしない。地元密着でお客様に楽しんでもらえれば
それでいい。」

実際、百貨店の中を案内してもらった時にブランド自慢ではなく、ぬくもりの
ある木製のベンチを自慢されていました。「このベンチで地元の人に休んで
もらいたい。」そういう想いがヒシヒシと伝わってきました。

都会の生活に疲れたら、島根観光をおすすめします。

日本の失われつつある原風景がそこに残っていますので。

女性のズボン着用は厳禁?

女性のズボン着用は厳禁という法律がフランスに存在するそうです。18世
紀に制定された法律が今も残っていることがわかり、左翼政党が廃止を求
めているそうです。もちろん法律はあっても運用はしていないのですが、ファ
ッションの聖地フランスでの事なので興味深い話です。

法案が制定されたのは、フランス革命直後の1799年「健康上の理由以外」
での女性のズボン着用を禁じ、その後の改正で「乗馬などの際に限って」の
着用が認められたそうです。

当時、馬に乗る時に適しているとされたズボンがファッションアイテムとして
注目されたのは比較的最近で、50年ほど前からだそうです。その後のパン
ツルックの浸透は世界の女性のファッションを見れば火をみるよりも明らか
だと思います。

そう思うとファッションというのは時代や社会の変化によって大きく変貌して
きているのがわかります。

女性の社会進出が進むにつれ、より機能的なパンツスーツ等が求められて
きたのはその典型的な例でしょう。

しかし、先日「男性のスカート着用が流行」というニュースを目にしました。

これが今後の社会の変化につながるのか、一種の嗜好なのかは20年後
の判断を待ちたいと思います。