求められるスキル

私が子供の頃、小学生の習い事といえば、そろばん、習字でした。

もちろん今でもあるでしょうが、昔ほど盛んではありません。

それは時代が変化し、そろばん、習字で得られるスキルが実生活において役に立つ機会が極端に減ったからではないでしょうか?

そのような現代で小学生習い事ランキングで急上昇しているのがプログラミングです。

プログラミングとはコンピューター内の言語で、ソフトを作成する時に必要不可欠なスキルです。

創造性や固定観念にとらわれない柔軟な思考は、大人よりも子供の方が優れています。

子供のうちにプログラミングを少しでも学んでおくと、単なる思いつきや発想を実際のサービスとして組み立てることが頭の中でできるのです。

これからの仕事はスマホやWEBなどのIT機器なしでは成り立ちません。

親も子供に実生活に役に立つスキルを身につけさせようとしているのでしょう。

昔みたドラマのワンシーンを思い出しました。

親 「○○ちゃん、ゲームばっかりしたらダメですよ!」

子  「ママ、これはゲームをしているのではなく、ゲームソフトのプログラミング分析をしているんです」

親 「・・・・・ 」

私はこれを子供の巧妙な言い訳と思っていましたが、そうではない時代がすぐそこまで来ているのかもしれません。

笑顔満点、気遣いなし

先日、ある都市へ出張に行った時の話です。お昼にランチを食べようと地元の名店らしき店に入りました。

「いらっしゃいませ~」と元気のいい声と、とびきりの笑顔。

客席は満席でしたが、少し待ったら席があきました。ランチメニューの中の一つを頼みましたが、なかなか料理が出てきません。

他の客もじっと待たされている様子です。20分経ったあと、しびれをきらし「あの~まだですか?」と聞きました。

「はい、ただいま確認します」 と、とびきりの笑顔。すると 「もうすぐあがります」 との返事。もちろん満面の笑み。

結局、料理がきたのは入店後25分後でした。ランチタイムでこれは遅すぎるのではと思いながら、急いで食べました。

すると最後にアンケートをお願いしますと頼まれました。その内容をみて、なんとなく感じていた違和感の謎が解けました。

アンケートの最初に、店内で一番いい笑顔は誰ですかとスタッフの名前を書くところがありました。

笑顔も大事だけれども、もっと早く料理を出すとか、待たされている客を気遣うとか、飲食店としての基本をしっかりとしてほしいと思いました。

笑顔選手権大会じゃないんだから・・・

ギリシャ問題の不気味さ

日本の20分の1くらいの経済規模しかないギリシャが、世界経済の命運を左右する立場に
あります。
不思議なことです。
なぜこのようになったかと過去ををふり返ると、もっと不思議な気持ちになります。
もともとの原因は身の丈に余る借金です。
ユーロ圏に加盟したギリシャは、ばく大な借金を繰り返し、公務員を増やし、年金制度を拡
充しました。
当然ながら、そのような施策をとった政権は国民から支持されました。
しかも、あろうことか借金の額を過少に公表していました。
そして2009年、ギリシャは自国の借金額が虚偽であったと発表。
混乱の幕開けです。
それから5年が経ち、もう先延ばし策も限界にきています。
時計の針を戻すことはできませんが、なぜギリシャの放漫な財政運営は放置されたのでし
ょう?
少なくとも身の丈にあわない借金であるという事は、時のギリシャ政府と貸した金融機関は
承知していたはずです。
このように私たちの知らない隠ぺいされた重大事実が、世界中に時限爆弾のようにひそん
でいるのかも知れません。
こわいことです。

「大阪都構想」がもたらしたもの

「大阪都構想」とは、大阪市を廃止して5つの特別区の新設を柱とした構想です。
5月17日に大阪市民を対象とした、前代未聞の大規模な住民投票が開かれ、反対70万
5585票、賛成 69万4844票とわずか1万票の僅差で否決されました。
投票率も67%で、3分の2の市民が投票した一大関心事でした。
選挙当日まで賛成、反対の陣営が声をからしてアピールしていました。
私を含めた大阪市民の人たちは、大いに悩んだと思います。
なぜなら、両陣営の話を聞けば聞くほど両極端だからです。
大阪都になると「無駄を省ける部分」と「新たな負担」があるわけなのですが、両陣営の試
算があまりに違うのです。
データというものは、抽出の仕方、加工の仕方によって見え方が大きく変わります。
あくまでも結論(賛成もしくは反対)にもっていくための試算にすぎないのです。
正直どちらを信じたらいいのかわからないけれど、棄権はしたくないという市民感情の表
れがこのような僅差での決着になったのではないかと思います。
選挙前、選挙後でも大阪都構想の話はよく話題にのぼり、政治論議が活発になったこと
は間違いありません。
私たちの住んでいる街には、こんな問題があったのかと気づかせてくれたのは橋下徹市
長だと思います。
長いものには巻かれろ式で、無関心だった大阪の人たちを考える市民、疑問を抱く市民
に育てたことが最大の成果ではないかと考えます。

教えてもらっていない

「その事はわかりません。教えてもらっていないので・・・」
最近の若い人は当然のように言います。
周りの人はア然となり、心の中で叫びます。
「そんな事は常識で、教えてもらうものではない」 と。
このような光景はあまりに日常茶飯事で、驚くことも少なくなりましたが、最近腰が抜ける
くらい驚くべき話を聞きました。
偏差値の高い東京の某有名私立大学の教授が言っていました。
「信じられない事だが、学生の7割は70年前の戦争の事を知らない。詳しい内容ではなく、
どこの国の戦いで、どこの国が勝ったのかを知らない」
理由は「教えてもらっていないので」
事実、近現代史は受験には出題されないので、高校の授業ではほとんど教えないのだそ
うです。
反面、某芸術系の大学では、ほとんどの学生が戦争の事を知っているらしいのです。
それは映画、小説、漫画等を通じて学んだそうです。
教えてもらっていないけれど、自らの興味分野の中で学んでいったのです。
今年は戦後70年、近隣諸国の間で歴史観の違いが注目されています。
マスコミの過熱さの割に、若い人たちの無関心さが目立つ感じがする本当の理由は、「何
の事か全然わからない」からではないかと思います。

ユーズド・イン・ジャパン

訪日外国人が日本に来て最も驚くことの一つに、街にゴミが落ちていなくてキレイという
のがあります。
日本人には子供の頃から掃除の習慣があります。
ほとんどの学校で、全員もしくは掃除当番の人が教室や廊下を掃除します。
実は世界的には珍しいことのようです。
自らが掃除をしなければいけないので、できるだけゴミを落とさず、きれいに使おうと無
意識のうちにしているのだと思います。
海外では学校清掃の業者が担当しているケースが多く、きれいに使おうという意識が
働かないかもしれません。
その習慣からか、日本人は「物を粗末に扱わず、大切に使う」という意識が根付いてい
るような気がします。
世界で高評価を受けているメイド・イン・ジャパンとともに、日本の中古品ユーズド・イン・
ジャパンも非常に人気が高いのだそうです。
中古車はもとより、オフィス家具や衣類、鉄道車両まで海を渡り、新たな活躍の場を得
ています。
新品ほど高価格ではなく、中古でも十分使える品質であることが人気の理由です。
日本人の気質が生み出した究極のエコサイクル。
今後は様々な分野に広がっていくような気がします。

人生の達人

先日、東京でタクシーに乗った時の話です。
たまたま乗ったタクシーの運転手さんが、かなりのご高齢であったので大丈夫かなと少し
心配していました。 
しかしながら、予想に反して運転はなめらかで、道にも詳しそうだったので安心しました。
顔の色ツヤもよく、元気そうです。
興味があったので話しかけてみました。
「失礼ですけど、おいくつですか?」  
「今年で81才になります」
ちょっとビックリです。
81才のタクシー運転手さんははじめてです。
聞けば、週4回の午後の数時間のみの勤務で、あとの日は畑仕事に精を出して野菜を作
っているそうです。
その作った野菜も、自分が食べるほかは友人、知人におすそ分けしているそうです。
戦後、いろいろな職を転々としながら、日本の高度成長期に一生懸命に働いてきたそうで
す。
食糧のありがたさも、労働の喜びも知っている81才のその運転手さんは、とても充実した
毎日を送っているように見えました。
社会と自然とのつながりを絶妙のバランスでとっている生き様は、人生の達人のように思
えました。

鳥貴族の極意

先日、TVで鳥貴族の大倉忠司社長が出演していました。
外食産業が低迷している中で、鳥貴族は好調を維持し、昨年にはジャスダックに上場致し
ました。
優しくて温和そうな社長は25歳で独立し、大きな夢を当時から語っていたそうです。
鳥貴族の成功の秘訣は、商売の王道に通じるものがたくさんあると感じました。
  一、メニューは全品280円 (税抜) でわかりやすい
  二、国産鶏肉100%で品質にこだわっている
  三、ランチ営業はせず、焼鳥の串打ちを各店舗で行っている
  四、タレは本社工場でまとめて生産している
  五、炭火を使わず自社開発の電気グリラ―で焼く
チェーン店でありながら品質にこだわり抜き、鮮度と味を一定に保つ工夫が随所にあふれ、
低価格を実現しています。
宣伝はしなくても、安さと味に納得したお客さんはリピーターになっていきます。
関ジャニ∞の大倉忠義くんの父親でもある大倉忠司社長。
子育てにおいてもムダ使いはさせず、お金の大切さを教えていたそうです。
研究熱心で、謙虚なその姿に更なる成長の予感がしました。

間違いの理由

先日、こんなことがありました。
「あの女優、誰だっけ?最近朝ドラにも出てるあの人・・・」
「えっ 誰?」
「あの人、あの人・・・顔は浮かんでいるのに名前が出てこない・・・」
「・・・・」
「あっ 大川栄子や。マッサンにも出てる人」
「???・・・もしかして小池栄子と違う?」
「そうそう、小池栄子やった。ちょっと間違えたな」
あまりの間違いように大笑いでした。
小を大に、池を川に間違えているのです。
恐らく 「さざんかの宿」 でヒットを飛ばした演歌歌手、大川栄策という発音にも脳が引っ張
られたのではないかと思います。
脳科学の分野ではニューロンとよばれる神経細胞同士がシナプスとよばれる結合部でつ
ながった瞬間に記憶が呼び覚まされるらしいのです。
マンガでいう頭の上にパッと電球がつく瞬間です。
その人の脳内では、ニューロンが少し間違った結合をしたのでしょう。
いつか自分も大ボケな間違いをするのではと思い、他人事のようには感じられませんでし
た。

涙もろい理由

年齢を重ねると様々な変化が表れます。
暑さ、寒さへの耐性、食べ物の嗜好等です。
昔はこのくらいの寒さはへっちゃらだったのにとか、昔は焼肉とトンカツが毎日でもよかった
とか、数え上げればキリがありません。
又、過去に観た映画をもう一度観ても違った感想を持つことがあります。
面白かった作品がそうでなかったり、反対に面白くなかったと思っていたのに感銘をうけた
りとか、思考の変化もあるような気がします。
最近は涙もろくなったなとも思います。
映画やドラマ、小説等、すぐに涙腺がゆるんできます。
これも年齢を重ねた変化の一つです。
ある人が言ってました。
年をとって涙もろくなるのは、人生の経験値が上がった証拠なんだと。
様々な経験をすることにより、人の気持ちがより深くわかるようになったからだと。
なるほど・・・
人はこのように大人になっていくのですね。