運動会のプロ

秋の運動会のシーズンです。
どの世界にも事情通が存在するように、運動会にもプロがいます。

まず、学校の建物配置を熟知しており、午前中と午後の日陰ポイントに
精通しています。極力、体力の消耗をさけるため、休憩をこまめにとって
います。

そして装備がすごいです。動きやすい服と靴はもちろんのこと、必須アイ
テムのビデオカメラ、デジタルカメラをウエストポーチにコンパクトに収納し、
いつでも出動できる体制を整えています。

昔はビデオカメラには三脚が定番でしたが、本体が小型化したためか
杖のような一脚がはやりのようです。双眼鏡を携行しているプロもいま
す。

変わったところでは、ビックリするぐらいの望遠レンズをつけた一眼レフ
でカシャー、カシャーと連写しているつわものもいます。学校専属のプ
ロのカメラマンもたじたじです。

そして出番になるとそれぞれのポジションで一斉に、大撮影会が始まり
ます。ゴルゴ13も真っ青になるぐらいの気迫でターゲットに照準を合わせ
る様はまるでハンターのようですが、そこには笑顔がこぼれています。

勝ち負けに一喜一憂するも、それは一瞬のこと。全体的に歓声と笑顔
にあふれています。

そこで弊社の靴をはいている人に出会いました。とても重宝していると
の言葉をいただき、まさに「人生を楽しくする靴 サロンドグレー」の
一シーンを見た思いでした。

不思議な世界

先日、知人が出演するというのでコンテンポラリーダンスの舞台に行って
きました。

渡された地図をたよりに行くと大きな通りから1つ辻を入ったところの小
劇場にたどりつきました。

「えっ、こんな所に」という軽い驚きを覚えながら中に入ると、30人も座れ
ば満員になりそうな予想外に小さい舞台でした。

開演時間が近づくと司会らしき優しそうな男性が、ボソボソとささやくよ
うに観客に語りかけはじめました。

「コンテンポラリーダンスをはじめてみられる方は、少しやさしい気持ちで
みて下さい。」

「?」

「ダンサーのパフォーマンスにどんな意味があるのだろうかということは
深く考えない方がいいと思います。」

「??」

「意味がある時もあるし、意味のない時もあるのですから・・・  」

「???」

「世の中には意味がわからないままほっといていいことも、あっていい
のはないでしょうか」 

「?????・・・」

「それではスタートします」

心の準備も心がまえも何もできていない状態でパフォーマンスがはじまり
ました。

音楽と照明にあわせてダンサーが踊り出します。時には激しく、時には
ゆっくりと走り出したり、寝そべってみたり、小道具もとびだします。国旗
やボール、靴、仮面それらを使って踊っています。うまいのかへたなのか
それさえもわからない。

とっさに入口で渡されたパンフレットに目をやると「空気のとらえ方」という
タイトルがかいてあります。よけいに混乱してしまいました。

そして全てのパフォーマンスが終り、なぜか出演者と観客のトークコーナー
が始まりました。

なぜトークをする必要があるのか「?」でしたが司会の言葉を思い出し強引
に納得しました。

とても不思議な世界でしたが、なぜか退屈とは思わず、次に何が起こるか
予想もつかないのでおもしろかったです。

後日、知人に会ってどうだったか聞いてみました。

「一応シナリオはあったけど半分以上はアドリブだったから・・・」

もう何があっても驚かないと心に決めました。
   

「犬バカ」と「バカ犬」

茶色のトイプードル(オス)を飼っています。落ちつきがなく、ちょこ
ちょこと動き回ることと色がチョコレート色なので名前は「チョコ」と
いいます。

その飼い犬が7月に4歳の誕生日を迎えました。犬の4歳は人間
でいうと30歳ぐらいの青年です。

食べ物に対しての執着心が強く、油断するとゴミ箱をあさる等の
あさましい一面があります。

食べ物をくれそうな人には一生懸命にこびを売ったり、芸をして食
べ物をもらおうとします。

そのような「チョコ」なので誕生日のプレゼントは食べ物にしようと
ペットショップに買いに行きました。

そこには様々なデコレーションをしたケーキやクッキーがたくさん
ありました。

人間の食べるケーキとそっくりなものもありましたが、クリームが
口のまわりの毛につきそうなのでやめました。

結局、クッキーの盛り合わせにしました。すると店員さんが誕生日
なので、ワンちゃんにあげて下さいと「ブルーベリー」「すなぎも」
「牛の干し肉」をプレゼントしてくれました。

どれが一番喜ぶのだろうかとワクワクしていましたが、一気に全部
食べてしまったのでどれが良かったのかわかりませんでした。

その翌日「チョコ」は食べ過ぎかあまり食べ慣れていないものを食
べたためかお腹をこわしへこたれていました。

その様子を見てやっぱり大好物のペディグリーチャムにすればよか
ったなーと反省しきりでした。

えびが大好きなんです。

食べ物の話ばっかりで申し訳ないですが、えびが大好きなんです。

えびが生であろうと蒸されていようとフライになっていようと好きです。

特に、中華料理の前菜に出てくる伊勢えびをボイルしたものは格別です。

関西には伊勢えび専門店の「中納言」というお店があります。

前菜に始まり、スープ、グラタン、メイン等、詳しくは忘れましたがえび
づくしでえび好きにはたまらない店です。

しかし、えびがあまり好きでない人にとっては少しつらい店のようです。

数年前にお客様と一緒に行った時に、途中でお客様が「また えびか、、、」
とテンションが下がっている様子がうかがえました。

一方私は、「また えびだ!!」と一人喜んでいたのですが、、、

食べ物の好みは人それぞれ違い、千差万別なのですが伊勢えび専門店の
「中納言」だけは、えび好きの人と行った方が楽しく食事ができるのでは
ないかと思っています。

実は、きゅうりが嫌いです。その2

数年前の夏の日でした。お客様と一緒に海鮮居酒屋のようなお店で
食事をしていた時の事です。

宴たけなわとなった頃に、お寿司の盛り合わせを注文しました。

その中で、うにの軍艦巻きがありました。

うにの軍艦巻きは、上にきゅうりを薄く切ったものが2~3枚のってい
るのが一般的だと思いますが、この時はのっていませんでした。

何のためらいもなく、口に入れたことが悲劇の始まりでした。

そのうにの下にあったのは、かっぱ巻(きゅうり巻)だったのです。

「カリッ」

新鮮なきゅうりをかむ音と同じに広がる味とにおい・・・

涙目になりながら苦しそうに食べている姿に気づいたお客様が聞き
ました。

「どうかしたのですか?」

私はとっさに「わさびが多かったようで・・・」とわけのわからな
い返事をして、お茶をガブ飲みしました。

うにの下がかっぱ巻に成っているとは誰が想像するでしょう。

ものすごい意表をつかれた感じがしました。

それ以降、うにをさりげなく持ち上げてかっぱ巻きでないことを確
認してから食べるようにしています。

実は、きゅうりが嫌いです。

子供の頃からきゅうりが嫌いで食べられませんでした。

なぜ、嫌いなのかと聞かれても明確な根拠や理由を述べる自信は
ありません。

ただ、味や臭いが口にあわないのです。

そう思うと、人の好き嫌いというのは論理的ではなく、感覚的な
もので、理由はないのかなと思います。

先日、きゅうり好きな人が、「きゅうりのおいしい理由」を一生
懸命に私に説明してくれましたが、全然納得がいきませんでした。

それは、まさしく論理的に理解するものではなく、感覚的に合う
か合わないかという世界のものだからだと思います。

夏は、きゅうり嫌いにとって危険な季節です。なぜなら夏野菜と
いうことで、いたるところに予告なく出現することがあるからで
す。

特に、細かく刻まれたきゅうりが食材と共に混ぜられていたら絶
望的です。

それらを排除することが困難であるし、すでに食材全体にきゅう
りの味と臭いが絡み合ってしまっているからです。

夏の大好物の1つに、冷やし中華があるのですが、もちろんオー
ダーする時に「きゅうり抜きで」を忘れずに言います。

ある時、一緒に食事をしていた人が「きゅうりが嫌いなのですか
、冷やし中華はきゅうりがメインなのに」と言われました。

ええ~、冷やし中華はきゅうりがメインだったのかと衝撃を受け
ました。

私はメイン抜きで冷やし中華をずーと食べてました。

それで冷やし中華好きと言えるのか、しばし悩みましたが、おそ
らく私はきゅうりの入った正統派の冷やし中華の醍醐味を味わう
ことはないでしょう。

でも、私はきゅうり抜きの冷やし中華が大好きなので食べ続けた
いと思います。

「ブラボー」のタイミング

先日、クラシックコンサートに行ったのですが拍手をするタイミング
がけっこう難しいものですね。

有名な曲だったら少しはわかりますが、あまり聴いたことがない曲な
ら音が止んでも「終わり」なのか「途中」なのか区別がつきません。

しかし、聴き慣れている人にとってはそれが簡単にわかるようで、音
が止まった瞬間に大きな拍手をされています。

それを合図に「おお、拍手をするタイミングなのか」と思い拍手が雪
崩のように沸きおこります。

もっと慣れている人は「ブラボー」のタイミングが絶妙です。

曲が終盤を迎え、指揮者が渾身の力でタクトを振りオーケストラ全体
が大きな波のようになり、音を奏でます。

「ジャジャーン、ジャ、ジャ、ジャーン!!」

「・・・」

「ブラボー!!」

拍手が沸きあがり、一人立ち、二人立ち、スタンディングオベーショ
ンで指揮者とオーケストラを称えます。

演奏が終わって約1秒の静寂の後の「ブラボー」

これが絶妙な間でした。

「ブラボー」の声がきまった人も、さぞかしうれしかったのではない
かと思います。

そこで妙に声が裏返ったり、かんだりしたら観客もしらけてしまった
だろうと思います。

もしかしたら「ブラボー」のかけ声を家でCD相手に練習しているの
かも知れません。そう思うとクラシックコンサートに行く楽しみがも
う一つ増えたような気がします。

機内オークション

先日、地方へ出張に行くために伊丹空港から飛行機に乗った時の事です。
搭乗時刻近くになりゲートに乗客らが集まりだした時にアナウンスが
聞こえました。

その内容は予約数が搭乗可能数を上まわっており、お急ぎでない人は
次の便に乗っていただけないかという旨でした。
そのお礼に10,000円をわたしますという内容でした。いわゆるオーバー
ブッキングです。

しばらくすると数名が名乗り出て次の便への乗り換えの手続きをしてい
ました。その他の乗客は搭乗を開始し、全員がシートベルトを着用し、
あとは離陸を待つのみといった瞬間、前方の乗務員があわただしい動き
をしはじめ、アナウンスが聞こえました。

「誠に申し訳ございませんが、次の便にてご搭乗いただけるお客様を再度
探しております。どなたかお願いします。」
あわてる乗務員、静まり返る機内、、、
私もこの便に乗らなければ打ち合わせに間に合わないので黙っていました。

すると乗務員の中でも上司らしき女性がマイクを握りこう言いました。
「通常10,000円のところ15,000円でどうでしょう?」
「マジですか?」私は心の中で叫んでいました。このまま値は上がるのか、、、

異様な緊張感と静寂が機内をつつんでいます。この沈黙が長ければ長くなる
ほど手を上げる人も上げにくくなります。誰か何とかしてくれというムード
が最高潮に達した時、子供連れの若い奥さんがおもむろに「では、私が、、、」
と手を上げてくれました。機内の乗客が一斉に心の中で拍手をした瞬間
でした。

しばらくすると中年の女性が満面の笑顔で乗り込んできて、譲ってくれた席に
つきました。もしあの時、誰も名乗り出なかったらいくらまで値は上がったの
だろう。上がり続ける値を聞いて乗客の対応はどうなったのだろう。高い値で
手を上げた人はボランティア精神あふれるヒーローなのか?お金に執着する
守銭奴なのか?評価が分かれるだろうなと思いながら機上の人になっていました。