実は、きゅうりが嫌いです。

子供の頃からきゅうりが嫌いで食べられませんでした。

なぜ、嫌いなのかと聞かれても明確な根拠や理由を述べる自信は
ありません。

ただ、味や臭いが口にあわないのです。

そう思うと、人の好き嫌いというのは論理的ではなく、感覚的な
もので、理由はないのかなと思います。

先日、きゅうり好きな人が、「きゅうりのおいしい理由」を一生
懸命に私に説明してくれましたが、全然納得がいきませんでした。

それは、まさしく論理的に理解するものではなく、感覚的に合う
か合わないかという世界のものだからだと思います。

夏は、きゅうり嫌いにとって危険な季節です。なぜなら夏野菜と
いうことで、いたるところに予告なく出現することがあるからで
す。

特に、細かく刻まれたきゅうりが食材と共に混ぜられていたら絶
望的です。

それらを排除することが困難であるし、すでに食材全体にきゅう
りの味と臭いが絡み合ってしまっているからです。

夏の大好物の1つに、冷やし中華があるのですが、もちろんオー
ダーする時に「きゅうり抜きで」を忘れずに言います。

ある時、一緒に食事をしていた人が「きゅうりが嫌いなのですか
、冷やし中華はきゅうりがメインなのに」と言われました。

ええ~、冷やし中華はきゅうりがメインだったのかと衝撃を受け
ました。

私はメイン抜きで冷やし中華をずーと食べてました。

それで冷やし中華好きと言えるのか、しばし悩みましたが、おそ
らく私はきゅうりの入った正統派の冷やし中華の醍醐味を味わう
ことはないでしょう。

でも、私はきゅうり抜きの冷やし中華が大好きなので食べ続けた
いと思います。