カズのゴール

先日、東日本大震災の復興支援を目的としたサッカーのチャリティマッチが行われま
した。日本代表対Jリーグ選抜という形で行われ、本田選手や長友選手など海外で
活躍している選手も多数駆けつけ、大いに盛り上がりました。

その中でJリーグ選抜のカズこと三浦知良選手が劇的なゴールを上げたことは大き
な感動を呼んでいます。

最近はJリーグでの出番も少なく、活躍する機会があまりないカズが日本中が注目
する試合でJリーグ選抜唯一の得点を上げたことは誰もが「(強運を)持ってる」選手で
あると思ったことでしょう。

しかし、カズの試合後のコメントにはもっと感動致しました。要約すると以下のとうり
です。

「持ってると言われるのは好きではない。ゴールは簡単なゴールではなかったが、チ
ャンスに実力が出せれてよかった。日々の努力や練習の成果が一瞬のチャンスをつ
かむことができた。」

常に年齢の壁に悩みながらも努力を積み重ねてきたカズ

努力に裏打ちされた実力者に一瞬訪れる好機 

それをものに出来るか出来ないかには大きな違いがあります。

イチローの栄光に日々の努力があるように神様は真の実力者のみに一瞬のチャン
スを与え、それをつかんだ者のみが栄光を勝ち取るのでしょう。

運のみではい上がった人はそれほど長続きしないでしょう。

カズが「持っている」と言われるのがあまり好きではない理由が、少しわかったような
気がしました。

10年後の評価

英国のBBC放送が33ヶ国の約4万人を対象に「世界に良い影響を与えている国」と
して調査した結果、最上位の評価を得たのが日本でした。

ただ単に「影響を与えている国」ならば米国やロシア、中国等の大国が選ばれたでし
ょう。

日本人の「和」の精神性が高く評価され、高度な技術と豊かな文化が世界に良い影
響を与えていると言えそうです。

今、日本は戦後最大の国難に直面しています。

2011年3月11日は日本の歴史の中でも大きな転換点になるのではないかと思いま
す。10年後の評価が下記の様になるようにがんばりたいと思います。

「あの未曾有の大地震から10年、日本は奇跡的な復興を遂げた。津波で大きな被害
を受けた海沿いの町もきれいに整備され、住宅や公園に子供たちの笑顔があふれて
いる。福島第一原発も早期に事態を収拾し、被害を最小限におさえられたことは世界
が驚いている。その奇跡的な復興を成し得た一番の要因は、日本人の精神性の高さ
であると言われている。どんな時でも冷静で忍耐強く、他者を思いやり、困った時はお
互い様の精神で助け合う日本人の精神性が復興の最大の原因であるのは間違いな
い。又、大震災を契機に国民全体が節電に努め、世界に誇る省エネ国家となった。こ
の10年で日本がどのように復興して、安全・安心の国を創っていったかを世界の国々
が研究し始めている。」

復旧、復興へ

未曽有の地震災害から1週間が経過致しました。

福島第一原発は自衛隊、消防、警察等のまさに命がけの作業により事態の悪化を防
いでいます。又、外部電源を受電したことも明らかになり一歩、一歩事態の収拾に向か
っていることを実感致します。

しかしながら、まだまだ予断を許さない状況は続いており、越えなければならないハー
ドルは幾重にもあります。そのような困難な状況に立ち向かって作業をされている現場
の人たちに心から敬意を表します。

徐々に日常の生活がもどりつつあると感じるのはテレビ番組ではないでしょうか?

震災当初は報道特番ばかりであったのが、少しづつ普段の番組が増えつつあります。
しかしCMはなかなかもどらないようです。

その中で注目を集めているのはACのCMです。

仁科亜季子さんが38歳で子宮頸がんになったこと、赤星選手が毎年車椅子を送ってい
ることは日本中の人が知ることになりました。

特筆すべきは「あいさつの魔法」ではないでしょうか?「たのしいなかまがポポポポーン」
というフレーズは1日に何回も聞かされます。

出演しているキャラが不思議で私は「おはようなぎ」が気になります。街一番の早起きで
職業はマジシャンだそうです。よく見ると手品で花を出しています。

その他にも詳しくキャラ設定がされているらしく、興味のある方は調べてみて下さい。

言葉を失う

人は想像をはるかに超える場面に遭遇すると言葉を失ってしまうということを実感した
気がします。

2011年3月11日 東北地方を襲った巨大地震は大津波をひきおこし、各地で甚大なる
被害をもたらしました。

被害状況が刻々と明らかになっていくにつれ、あまりの被害の大きさに言葉を失って
ただただ茫然自失の状態になった人も多いと思います。

津波の映像はSF映画かどこか遠くの外国で起こった事であるかのように現実離れし
ていました。

しかし、それが日本で今起こっている事なのです。

電気、ガス、水道、電話等のライフラインが常にあり、普通に生活を営むことがとても
幸せなことであると多くの人が思ったことでしょう。

最近の日本は大相撲の八百長問題、足の引っぱりあいのような政局など混迷度が増
しておりました。助け合いの精神も以前とくらべて少なくなってきたような気がしており
ました。

人が人として生きる上で何が大事なのかを再度問われているような気がします。

被害に遭われた多くの方々にお見舞いを申し上げるとともに1日も早い復興をお祈り
致します。

ゴールドファイルの紳士靴

ゴールドファイルは1856年にドイツで生まれたブランドです。

最初は最高級のパースと札入れを製造する小さな工房としてスタートしました。

やがて紳士用、婦人用のバッグを展開するようになり、最高級の素材と職人芸から生み
出される革製品は評判を呼び、貴族階級から数多くの注文を受け、瞬く間にヨーロッパ全
土にその名をとどろかせました。

そしてこの度、ゴールドファイルが守り抜いている「職人がひとつひとつ丁寧に作る」という
理念を継承して、弊社がメンズシューズをライセンス契約で作ることになりました。

ゴールドファイルを知っている人はシンボルカラーであるワインになじみがあると思います。

その深みのある独特なワインは、時間をかけて染められたワインの革にクロの染料をつ
けてはふきとるという作業をくり返して出来上がります。

ドイツで長く愛されているゴールドファイルのシンボルカラーである「ワイン」が日本の職人
の手に継承され、柔らかなはき心地のメンズシューズとして登場致します。

このワインカラーは、クロ系でも茶系でもどちらのコーディネイトにも合わせやすいカラーに
なっています。

まずは弊社の直営店での展開となりますので、興味のある方は是非お立ち寄り下さい。

TOEIC、再び

先日、英会話学校の先生が今年の目標は何かとおもむろに聞いてきたので「チャレン
ジすることだ」と答えました。

いつも冗談ばかり言っている先生ですが、その日はいつになく真面目な口調で語りだ
しました。

「目標を持つことはとても重要なことだ」「その目標に向かって努力し続けることが大事
である」「その向上心こそが人生を活性化させるのだ」等々。

共感すること多かったので「フムフム そのとうりだ」と返答しました。

「英語学習も一緒だ」「何か目標をもってやらないといけない・・・」と静かな口調で言う
先生。そして小さな紙片を私の前に差し出しました。

「TOEIC試験申込書」と書いてあります。

「こ、これは・・・」

昨年の夏に悶絶しながら受けたTOEIC試験の申込書でした。

いつになく真面目なこと言う先生の理由がわかりました。

この状況で受けないというわけにはいかず、さりとて「じゃ受けます。」と簡単に承諾で
きるほど予想されている苦しみは浅くないのです。

「一週間だけ考えさせてほしい・・・」と言うのが精一杯でした。

振り返るとその一週間は「自分の弱さ」との闘いであったような気がします。受けても受
けなくても仕事や生活に何ら影響がないので「受けない理由」が頭をもたげます。「忙し
い」「前回よりスコアが悪かったらどうしよう」「それ以前に、いいスコアをとったところで
何になるだろう」・・・

でもやっぱり受けることに意義があり、それに向かって努力することに意味があるのだと
自分を鼓舞し、受けることを伝えました。

試験日は3月13日(日)に決定。

苦悶する日々がしばらく続きそうです。

カウンター1番さんのゆううつ

先日、出張先で昼食を食べた時のことです。

おいしそうなお寿司屋さんがリーズナブルな値段でランチを提供していたので、そこにしま
した。

店内は混雑していましたが、遅めのランチであったのでほとんどのお客さんが食べ終えよ
うとしていました。

カウンターの一番はしに案内され目の前で腕のよさそうなすし職人が黙々とすしを握って
いました。

無駄のない動きと流れるような手さばきは、思わず見とれてしまうほどでした。

「まったく何をやっているんだ・・・」

一瞬、耳を疑いましたがそのすし職人がボヤいていました。聞こえているのは前にいる私
だけでした。すし職人は要領の悪い店の店員に怒っているようでした。

「テーブル2番さん、すし定二丁です」店員がカウンター内に向かってオーダーを言いました。

「何を言っているんだかわからねえよ・・・」目の前のすし職人はブツブツ言っています。

その店員に怒っているのがすぐにわかりました。

ほどなくして私のすしが出来上がり、目の前のすし職人が私に手渡してくれました。

「カウンター1番さん(私のことです)すし上がったのでお吸物お願い」とすし職人は店員に
言いました。

「今やってます」とその店員が奥で答えました。

「今やってますじゃねぇだろ。早くしないと食べ終っちゃうぞ」少し語気を強めて店内に響きわ
たるように言いました。気まずい空気が私の周りにただよいました。

すし職人の怒りがピークにならないように、できるだけゆっくりと食べました。

3分の1ぐらい食べたところでお吸物が来ました。

店員は私に「お待たせして申し訳ありません」と言ったあとにすし職人に向かって言いました。

「すみませんでした・・・」

「・・・・」すし職人は無視しました。

気まずさはMAXになりました。

その後、食べるスピードを上げそそくさと店を後にしました。

客の入り具合、店のたたずまい、すし職人の仕事ぶりをみると名店であるのは間違いなさそ
うです。しかし、その店に欠けていたのはお客様に快適に過ごしてもらうための心配りではな
いかと思うのです。

おいしいものを提供すればそれでいいのではなく、そこに付随するサービスが重要だと思いま
す。

私たちも商品の品質だけではなく接客サービス、アフターフォローまで含めたトータルな顧客
満足が大切であると痛感したカウンター1番の席でした。

早乙女太一

大阪の新歌舞伎座で行われている早乙女太一特別公演を観に行ってきました。

実はあまり早乙女太一のことを知らなかったのですが、さすが「100年に一人の天才
女形」といわれるだけあってその美しさ妖艶さは度肝を抜かれるくらいすごかったです。

彼は19歳という若さで座長を務め、そうそうたる俳優さんたちをしたがえ新歌舞伎座
を満員にしてしまうとは本当にたいしたものだと思います。

聞けば、2008年2月に16歳で新歌舞伎座史上最年少記録の初座長公演に挑んだの
を皮切りに東京、名古屋、大阪の大劇場で座長公演を成功させ、様々な舞台で活躍
する超有名スターなのですね。

知らなかったです。恥ずかしいです・・・。

大衆演劇「劇団朱雀」の座長の子供として生まれ、小学生の時にあのビートたけしさ
んに目をつけられ映画に出演したのがきっかけだそうです。

やはり大物はスターを見抜く目があるのですね。

脇をかためる俳優に安倍なつみ(元モーニング娘)や太川陽介(アラフォー世代のアイド
ル)等が出演しておりました。

なっちも最近テレビで観なくなったなと思ったら舞台でがんばっているのですね。

少しホッとした気分になりました。

国際宝飾展

1月26日から29日まで東京ビックサイトで開かれた国際宝飾展という展示会に初めて
出展致しました。

この国際宝飾展は今年で22回目を迎え、世界35ヶ国 1,300社以上の企業が出展し、
商品の買付け、仕入れ、商談を目的としたもので、今年の来場者数は35,000人を超
える人たちが来られたそうです。

私たちがなぜ異業種である国際宝飾展に出展したかといいますと「新規開拓」という
今年の社内方針にのっとり、新たなお客様との出会いをするためでした。

結果は大成功だったと思います。

宝石業界の方はもちろんのことバッグ業界、呉服、じゅうたん、高級家具等を取り扱っ
ている方々と交流を持つことができました。

皆さん一様に靴に対しての興味が高く、特に今回特別出展したスワロフスキーの靴に
関心を持たれていたようでした。

地方で小売業をされている方は優良な顧客を多数抱え、靴のニーズはものすごく高く、
私たちの靴は間違いなく売れると太鼓判を押してくれる人も多数いらっしゃいました。

ただ異業種ということで商習慣が違うこともあり、クリアしていかなければならない問題
はあると思いますが、どうすればできるのかという視点をもって臨めば解決できると確
信しています。

凝り固まった固定観念を打ち破るには、まずチャレンジすることではないかと思います。

そして可能性を見いだし再度チャレンジをし、失敗から学ぶことが成功への道ではない
かとこの展示会を経験して思いました。

幸せの感じ方

2011年は景気が回復してほしいと日本中が思っていると思います。

しかし、景気が回復することによって全ての問題が解決するものではありません。

景気がよかったといわれるバブル経済の頃もいろいろな問題を抱えていました。

不動産価格が高騰したので都会に持ち家をもつことはほとんど不可能であったし、家賃
や月極駐車場代も今とはくらべものにならない位高かったです。

仕事が忙しかったので残業も多く、日本中がよく働いていたと思います。

日本人の持ち家比率と年間総労働時間という2つのデータだけをとるとバブルの頃より
も今の方がずい分いいのです。

つまり、今はバブルの頃よりもマイホームを持った人が多く、労働する時間もかなり少な
くなってきています。

普通だとそれだけで幸せになったと思う人が多いはずなのに、幸せになったと思ってい
る人が少ないのはなぜでしょう。

主観的幸せとは何をもって決定するのでしょう?

ある心理学者は人生の目標を外的条件(経済的成功、名声、美貌)として努力する人と、
内的な事柄(他者とのかかわりを満足なものとし、世の中を良くすることと自己成長する
こと)に価値を置く人に分かれるとしています。

そして前者は後者にくらべて喜びを味わうことが少なく、体の不調が多いと発表していま
す。

人の感じる幸せは様々です。

長い歴史の中でも不遇の時代に生まれた人で幸せな人生を送った人もたくさんいます。
又、その逆もしかりでしょう。

どんな時代になっても幸せを感じる感性を研ぎ澄まさせて生きたいと思っています。