ボケとツッコミの大阪マラソン

10月の最後の日曜日である30日に大阪マラソンが開催されました。

当日はあいにくの雨もようでしたが、3万人のランナーと沿道を埋めつくした観客で大い
に盛り上がりました。

市民参加型マラソンなので自分の家族、友人、知人がランナーで走っているというケー
スが多く、観客たちも声援に力が入ります。

私も沿道で声援を送っていたのですが、特におもしろいのは仮装ランナーと観客との掛
け合いでしょう。

ミッキーマウスのかぶり物のランナーやくいだおれ人形の仮装に対して、沿道の観客が
声援を送ります。

「ミッキー!ガンバレ!」

「太郎!(くいだおれ人形の名前)負けるな!」

次に走ってきたドラえもんとスーパーマリオに対しては

「ドラえもん!タケコプターや!」

「マリオ!そこでジャンプや!」

周りの観客がドッと笑います。

大阪のすごいところは、仮装ランナーのボケに対して観客が必ずツッコミを入れるところ
だと思います。

それも次々とやってくる仮装ランナーに対して、観客の誰かがツッコンでいる光景は大
阪ならではのものだと思います。

来年の大会ではどのようなボケとツッコミが展開されるのか、今から楽しみです。

姜尚中氏の印象

先日、姜尚中(カン・サンジュン)氏の講演を聞く機会がありました。

姜尚中氏はテレビ、ラジオ、新聞等のマスコミに多数出演し、有名な方であるので一度、
生で話を聞いてみたいと思っていました。

専攻が政治学、政治思想学という堅い分野であるにもかかわらず、絶大な人気を誇るの
はスマートな風貌と物腰のやわらかい語り口調にあると思います。

実際の講演は、原稿を一切見ずに自らの考えを非常に論理的にわかりやすく、ていねい
に聴衆に語りかけるものでした。

とても頭の切れる方だなという印象を受けました。

幸いにも講演後、少しだけお話をする機会がありました。

笑顔が素敵で想いが熱く、握手がとても力強かったのが大変印象に残っています。東京
大学の教授であるのに全然インテリ臭いところがなく気さくな人柄のように思えました。

テレビなどではあまり笑わないので少し冷たい印象を持たれている人も多いかもしれませ
んが、実際はハートの熱い九州男児で、イメージとはかなり違うと思います。

姜尚中氏は東京大学の学生を含め、海外へ留学しようという若者が少ないことに大変危
惧を抱いておりました。

それにくらべて、海外から日本へ留学してくる学生の熱意と能力がすごく高いのに驚か
れていました。

欧州や米国が以前のような勢いがない中、日本、中国、韓国といった国が集まる東アジ
ア地域の重要性がますます高まってくるだろうと氏は主張しています。

日本の若者の奮起に期待したいものです。

神無月と神在月

10月のことを神無月(かんなづき)といいますが、ある地方のみ神在月(かみありづき)
というそうです。

その地方とは出雲大社のある島根県です。

なぜなら全国の神さまたちが毎年10月に出雲大社に集まり、会議を開くらしいので
島根県以外の地域は神さまが留守になってしまいます。だから神無月というらしく、
島根県のみ神在月となるのです。

実は、島根県以外に長野県の諏訪地方も神在月というらしいのです。

この理由がとても興味深いです。

諏訪大社の祭神である諏訪明神があまりにも大きな体であったので、それに驚いた
出雲に集まった神々が気遣って「諏訪明神に限っては、出雲にわざわざ出向かずと
も良い」ということになり、10月にも神さまがいるので神在月というそうです。

想像するだけで笑いがこぼれそうになります。

このように神話に出てくる神々はとても大らかで、喜怒哀楽に富んでおります。

神話が出てくる日本最古の歴史書「古事記」が712年に編さんされて来年で1300年
になります。

島根県では古事記編さん1300年を記念し、来年の7月より「神話博しまね」が開催さ
れます。

日本の神々の魅力にふれるいい機会だと思いますので、来年は島根に訪れたいと
思っています。

見えすぎちゃって困るの

昭和の方ならわかる人もいるかもしれませんが「見えすぎちゃって困るの~」とセク
シーな女性が歌っているマスプロアンテナのTVCMがありました。

全くCMとは何の関係もないのですが、最近コンタクトレンズの調子が悪く、眼科医
に行きました。

少し視力が悪くなっているらしく、きき目である右側だけコンタクトレンズの度を2段
階アップしました。

コンタクトレンズをつけたことがある方ならわかると思いますが、周りの風景が明るく
鮮明になりました。

「これはよく見えるわー」とよろこんでいました。

しかし、1日中つけていると目の奥がドヨーンと重く感じられ、頭も少し痛くなりました。

慣れるかなと思い次の日もつけてみましたが症状は変わらず、眼科医と相談して元
の度に戻しました。

数日間の試行錯誤の日々は、なぜか「見えすぎちゃって困るの~」というTVCMの
歌が頭の中でヘビーローテーションしていました。

結局、元の少しぼやけた世界に逆もどりしたわけですが、年齢を重ねるとはっきりと
物事がみえない方がいい時もあるかもと哲学的に考えるようになりました。

はじめての著書

前回のブログでも書きましたが、靴と足についてのはじめての著書「人生を楽しくする
大人の女の靴選び」が幻冬舎さんより10月12日に出版されることになりました。

まさか、自分が本を出すなんて夢にも思ってもいませんでした。

本を出す人は、作家かそれぞれの分野で専門的に詳しい人だけだと思っていました。

最初のきっかけは、今年の2月ごろに幻冬舎さんより靴と足についての本を出しませ
んかと依頼を受けたことが始まりでした。

いろいろと悩みましたが、靴と足についての悩みをかかえている人が大変多く、その
人たちにとって少しでも役に立てればいいなという想いから本を書くことを決意致しま
した。

いざ書き始めると、私の伝えたい事とお客様にとって教えてほしい事のギャップが少
しあることに気づきました。

そこは本作りのプロである編集者の出番です。

私の想いをうまくくみとり、構成を組み変え、内容の強弱のアドバイスをいただきまし
た。

最終的には、本当に満足のいく出来上がりになったと思っています。

本のタイトルや表紙のデザインもたいへん気に入っています。

いろいろと大変でしたけれども、新しいチャレンジを支えてくれた幻冬舎の皆さんに感
謝しています。

伝えたいサロンドグレー

いよいよ2012年の春物の展示会がはじまりました。

会期は9月下旬から約1ヶ月かけて札幌、東京(2回)、大阪(2回)、博多と開催致しま
す。

今回のテーマは「グラディエーターで夏を涼しく」で省エネ、節電の夏を涼しく過ごして
いただくために素足で快適にはけるグラディエータータイプを中心に企画致しました。

もう一つのテーマが「伝えたいサロンドグレー」です。

これは震災後、日本人の価値観が変わっていこうとする中でもう一度、私たちの原点
にかえり、お客様のためにどういった想いでどのような靴をどういったサービスで提供
したいのかを考えてみました。

より直感的に伝わるように映像にまとめましたので、近日中にこのホームページにア
ップ致しますのでよかったらご覧下さい。

また、靴と足についてのはじめての著書 「人生を楽しくする 大人の女の靴選び」
(幻冬舎刊)を出版することになりました。

靴と足については多くの女性が悩みをもっています。

そのような悩みを理解しながら、自分にとってピッタリの靴を選ぶためのアドバイスが
たくさんつまった内容となっています。こちらもご興味がありましたら御一読下さい。

吹き出し口に御用心

外出先のトイレでの出来事です。

ピューと飛び出したポンプ式の石けんが私の手のひらではなく、私のシャツのそで口に
かかりました。

そのポンプ式の吹き出し口をみると、液体石けんのかたまりが吹き出し口に付着してお
り、向きを変えてしまったようです。

「あちゃー」と思いながらも次の人のために、吹き出し口に付着した液体石けんをとりまし
た。

たまにあることだと思いますが、この事はある夏の日の出来事を私に思い出させました。

夏のある日、私は一人で昼食をとっていました。

そこは大阪では誰でも知っている豚まんで有名な中華レストランで、となりの席の人が
冷やし中華を食べようとしていました。

その時に事態は起こりました。

私は普通にとなりの席で食べていたのですが、左手のワイシャツのそで口に黄色い何
かが付着しているのに気がついたのです。

となりのおじさんに目をやると、袋入りのマスタードを手に「しまった」という顔をしている
ではないですか。

その中華レストランは豚まんが有名なので、袋入りのマスタードが店内のテーブルに置
いてあるのです。

一瞬にして事態は飲み込めました。

となりのおじさんの袋入りマスタードの吹き出し口が複数あいてしまい、一部がなんと私
のそで口まで飛んできてしまったのです。

「飛びましたか?」とおじさんの消え入るような声

「ええ・・・」と答える私

おじさんは申し訳なさそうに必死で謝っています。

まさか、マスタードがとなりの席まで飛んでくるとは誰も思わなかったでしょう。

幸いたいしたことなく事無きを得たのですが、それから袋入りのマスタードには用心する
ようにしています。

偶然か必然か

先日、街を歩いていると大きな箱をかかえた若者に声をかけられました。

「すいません、今、配達中なのですが・・・ おいしいぶどういかがですか?」

「はっ・・・」

みると、その箱の中においしそうなぶどうがいっぱい入っていました。若者はいかにも
人がよさそうで汗をいっぱいかいていました。

買ってあげようかなと思ったのですが、あいにく仕事中で次の仕事にぶどうを持って行
くわけにはいかなかったので断りました。

「ごめんね、今仕事中だから・・・」

「あっそうですか、又、お願いします」と若者はさわやかな笑顔で去っていきました。

するとその日の夕方、FMラジオのDJがこんなことを言っていました。

「今日、街を歩いていると汗をいっぱいかいた若者に声をかけられて、ぶどういりません
かと言われたんです」

そのDJが声をかけられた場所と私が声をかけられた場所はかなり遠かったので同一
人物ではないと思います。

このぶどう売りは偶然なのか、はたまた偶然を装った必然なのかわかりませんが、ぶ
どうを欲しがっていない人を一気に買う気持ちにさせてしまうという点では斬新な手法
だなと思いました。

新老人

先日、地域の敬老の日の行事案内が回覧板で来ていました。。

毎年の恒例行事なのであまりじっくりと読まなかったのですが、ふと見ると「新老人
の方は・・・」というくだりがありました。

「新老人」って何だろうと思い読み続けていくと、新老人とはこの1年で満70歳になっ
た人と定義されていました。

日本人の平均寿命が女性86歳、男性79歳であることを考えるとなるほどという感じ
です。

しかし、年寄くさい若者や気の若い老人をみると「若さ」と「年齢」にギャップがあるこ
とも多いです。

ここでサムエル・ウルマンの「青春」の一節を引用したいと思います。

「青春とは、人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。逞しき意志、優
れた創造力、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う
様相を青春と言うのだ。年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老
いがくる。(以下略)」

この詩はマッカーサー元師が愛誦していたことで有名になりましたが、私もはじめて
この詩にふれた時に心を打たれました。

年齢を重ねてもこのような心の持ちようで生きることができれば本当に幸せだと思い
ます。

会話のキャッチボール

人と人とのコミュニケーションで一番大事なのは会話だと思います。

会話はキャッチボールと似ていて、相手の受けとれる範囲と速度を考えて投げなけ
ればいけません。

「会話が弾む」とは、まさしく相手のストライクゾーンにテンポよく投げ、相手もこちら
にしっかりと投げ込んでくる状態ではないかと思います。

逆に会話が弾まない人は勢いのないボールがかえってきます。

「映画とか見る?」

「見ます」

「音楽は?」

「聴きます」

「○○って知ってる?」

「知らないです・・・」

「・・・・」

これではこちらがいくらボールを投げても続きません。

昔からあまり人から干渉されたくないクールな人はいました。

ただ最近感じるのは、自分の知らないものに触れた時に、知ろうとせずにそのままに
してしまう人が多いように思います。

自分の知っていることなどたかが知れています。自分以外の人や書物等から得る知
識が膨大なのです。

無知が恥なのではなく、好奇心や知的探究心の欠如が恥だと思います。