不便が新鮮

「映え」にこだわるのはもう古いという考え方で開発された使い切りカメラのようなスマートフォンアプリが10代から20代前半の「Z世代」を中心に浸透しています。

このアプリは「Dispo(ディスポ)」英語のディスポーザブル(使い捨て)の略です。

画面全体で被写体を見る通常のスマホカメラとは違い、画面上に現れる狭いファインダーをのぞいてシャッターボタンを押して撮影します。ズームやフラッシュ機能はありますが、撮影後に明るさや色調を調整して画像の印象を変えるといった加工はできず、操作はいたってシンプルです。

そして最大の特長は、撮った画像が翌朝9時まで「現像中」と表示されて、すぐには見られない点です。

一見不便に思えるこのアプリ、人気の秘密は何でしょう?

若い世代にとってインスタ等に投稿される写真はアングルや加工にこだわった「作品」であり、そこに注がれる労力は計り知れません。

一方、ディスポは撮り直しなし、一発勝負の「撮って出し」

人が見切れたり、目を閉じてしまったりという失敗も出てきますが、それはそれで良い思い出となります。

加工や編集が当たり前のデジタルネィティブ世代にとって「完璧な自分」ではなく「ありのままの自分」を見せられることが新鮮で受け入れられているのかも知れません。

 

3Dデジタル猫

7月から始まった東京・新宿の三毛猫動画の屋外広告が話題を集めています。

広告のあるビルから今にも飛び出しそうなリアルで巨大な猫の3D画像。

多くの人が立ち止まってながめているニュースがテレビで流れていましたので記憶している方もいるのではないでしょうか。

屋外広告ビジョンは「新宿アルタ」のそばにあり、新宿駅東口の駅前広場に面しています。画面の広さは約150平方メートル。4K相当画質の三毛猫動画は3パターンあり、猫が身を乗り出そうしたり、寝そべったりする様子が音声と共に流れます。

動画は湾曲したビジョンの形状を利用。特定の場所からみると立体的にみえるのだそうです。

観覧による人の滞留を防ぐために配信回数は当初計画よりも増やしています。又、コロナ感染が落ち着いてくれば動画パターンも増やしていく計画だそうです。

広告ビジョンはデジタルサイネージ関連の事業会社が運営しており、アフターコロナを想定した上で「街に人が来てくれないとサイネージの需要自体が高まらない」と言っています。

人を集めてはいけないというコロナ下での苦悩がにじみます。

渋谷の忠犬ハチ公前のような待ち合わせ場所にしたい考えがあるようで、将来的に猫の名前を募集するかもしれないそうです。

数年後には待ち合わせは新宿の〇〇前でと言っているかもしれません。

 

ムダな時間

日常生活の中におけるムダな時間は大きく分けて3つあると言われています。

「悩んでいる時間」「探し物をしている時間」「後悔している時間」です。

それら3つの時間を最小限にすると効率よく有益な時間を過ごすことができるというのです。

「悩んでいる時間」についてですが、私たちは物事の判断に関して時間をかけた方が良い判断ができると考えがちです。しかし実はかけた時間と判断の中身は関係がないのです。判断に大切なのは時間を長くかけることより適切な情報を取り入れ集中して考えることなのだそうです。

「探し物をしている時間」についてはモノを減らし、整理整頓すればかなりカットできるということです。

最後の「後悔している時間」についてです。過去の失敗を思い出して落ち込んだり自分を責めたりすることは、脳の注意力を散漫にするといいます。これは完結していないものの方に興味が引かれてしまうという脳の現象から来るもので「未完了だから」気になってしまうというのです。

つまり一度区切りをつけて終わりにすることが必要なのです。「もう、これでおしまい」と自分に言いきかせ、後悔の時間を終わらせるのです。

このようにムダな時間について考えると、一日のうちでこの時間はムダだった、この時間は有益だったと考えるようになります。

そうなるとこれはムダな時間になりそうだと考えた時に、素早く違う行動に移せるのではないかと思います。

揚げものにレモン、かけますか?

レストランや居酒屋で揚げものを注文すれば当たり前のように添えてあるレモン。そのレモンについてのアンケートが衝撃的でした。

かける人は62%、かけない人は38%。

私はかけない派が約4割もいるのに驚きました。

かける人の理由は「さっぱり、さわやか」「おいしさを引き立てる」「レモンの味が好き」などです。

かけない人の理由は「揚げものそのものの味を楽しみたい」「味が変わってしまう」「しっとりしてしまう」などです。

さらに驚くべきことは、かけない派の人がかけられることに対する嫌悪感です。

「同席者が当然のようにレモンをかけた途端、その人のことを軽蔑してしまいそう」

「断りもせず当たり前のようにレモンをかけるやからに腹が立つ。自分の好みがすべてであるような多様性への視点を欠いた独善的な行為」

そのような思いがあるとも知らずかけてしまっていた自分に反省したいです。

「レモンかけてもいいですか?」と聞くと「かけないで下さい」と言いにくいので「レモンかけますか?かけませんか?」と聞いた方がいいとアドバイスが載っていました。

早くコロナが終息して大勢でわいわい言いながらそのセリフを言いたいです。

牛のげっぷ

牛のげっぷが地球温暖化の要因として注目されています。

メタンを多く含み、温室効果が二酸化炭素の約25倍にも上るといわれています。

農林水産省によると2019年度の農林水産分野の温室効果ガス排出量は約4,747万トン。このうち15.9%に当たる756万トンが牛のげっぷによるものなのです。

同省幹部は「牛のげっぷというと笑い話のようだが、日本政府が50年に排出実質ゼロを目指す中、真剣に対応しなければならない問題だ」と強調します。

そもそも、なぜ牛のげっぷにはメタンが含まれているのでしょうか。

牛は4つの胃を持ち、干し草やトウモロコシなどのエサを飲み込んだ後、胃から口に戻して再びそしゃくする「反すう」を繰り返します。4つの胃で最大の第1胃 (焼肉屋さんのミノ) で消化する過程でメタンを含むガスが発生し、牛がげっぷとして吐き出しているのです。

研究者たちはエサに特定の素材を混ぜればメタンの量をある程度減らせると発見しました。今後は有望な素材をしぼり込み、安定的な供給ができるのか探っていくそうです。

又、牛にも個性があり胃でのメタン発生が少ない牛がいることがわかりました。この特徴は遺伝するのでメタン発生の少ない牛の育種も始まっています。

牛が環境に優しいげっぷをする日が近づいています。

 

魚の脂の乗り測定器

「今日のアジは脂が乗っておいしいよ」

市場の魚屋さんでよく聞きます。

島根県西部沖で4~9月に漁獲されたマアジは脂ののりが良いことで知られています。

島根県水産技術センターなどは魚の脂質含有量が簡単に調べられる測定器を開発しました。

魚に測定器を当てて近赤外線を照射し、はね返る光を分析して脂質量を計測します。

現在測定できるのはアジのほかサバ、ノドグロ、アナゴの4種類で、白身魚の切り身も測れます。

将来的にはブリやフグの白子の脂質量のほか、カニについては甲羅の上から身入りの判別ができるようにしたいと語っています。

おもしろいのは魚の脂質量が多いのが必ずしもおいしいとは限らないということ。人それぞれの好みがあり、脂ののりが控えめな方が好きという人もいます。

大トロよりも中トロや赤身が好きな人も多いのです。

近い将来、店頭で並んでいる魚の脂質量が何%か表示されていれば、消費者は自分の好みにあった魚を選べて失敗が少ないのではないかと思います。

缶キャッチャー

駅のホームから落とし物を素早く拾い上げるため、JR西日本が落下物回収用具の最新型を開発・導入しました。

通称「缶キャッチャー」と呼ばれる最新型は伸ばした時の長さが約2.4メートル、重さ約860グラムのグラスファイバー製です。

従来のマジックハンド機能に加え、ICカードやスマートフォンといった薄い物を拾うための粘着板やワイヤレスホンを回収するための磁石、カバンやハイヒールを引っかけるためのフック、夜間時に使うライトを新たに装備しています。

開発の背景には落下物の多様化があります。

特に耳栓のような形をしたワイヤレスホンは落下しやすいうえ、砕石のすきまに入り込むと拾うのが難しいのだそうです。しかし価格が高価なものもあるため、乗客からの回収依頼は増加しています。

ワイヤレスホンの落とし物は2021年4月の1ヶ月間で過去最多の計1323件に上っています。

回収作業のタイミングは運転指令所と調整してダイヤへの影響のないように素早い対応が求められます。

この缶キャッチャーは駅業務部とメーカーが共同開発し、レールや車両にくっつかないように磁力のバランスを調整した優れもの。

2021年5月から大阪、天王寺など計109駅で本格運用されています。

回収作業に遭遇してみたいです。

ウッドショック

世界的に木材価格が高騰して、住宅事業者に深刻な影響を与えています。いわゆるウッドショックです。

なぜこれほどまでに高騰するのか。理由は2つあります。1つめはグローバルな木材需要の拡大です。

アメリカではコロナ禍によるテレワークの普及で郊外での住宅ニーズが急増しました。又、巣ごもり需要でDIYが活況となるなど木材需要は高まりました。中国でも経済回復が始まっており、木材価格を押し上げています。

2つめの原因はコンテナ不足です。

世界中の人たちが外出制限の中でインターネットでモノを買うことが増えたために世界的に物流量が拡大し、コンテナ不足に陥りました。

その上、3月に発生したスエズ運河での大型コンテナ船座礁事故の影響もあり、運送コストがはね上がりました。

輸入材の代替として国産材も価格は上昇しています。

しかしながら国内の林業は事業者の高齢化、人手不足、機械化の遅れ等から増産体制をとることは難しいようです。

コロナの影響で引き起こされたウッドショック。ワクチン普及で沈静化するのか長期化するのか注目しています。

変化する新入社員のタイプ

人事労務分野の情報機関である産労総合研究所は「2021年度新入社員のタイプ」を発表しました。

産労総合研究所は様々なデータを踏まえて毎年の新入社員の特徴と育成のヒントを発表しており、時代の変化にあわせてタイプが変化していく様が興味深いです。

2021年度のタイプは「仲間が恋しいソロキャンプタイプ」だそうです。

説明によると「今年の新入社員は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて状況が一変するなか、オンラインでつながりつつも、不安で孤独な就職活動を行なうこととなった。初めてだらけのソロキャンプのようにまごつくことも多かったが、気持ちを切り替えて工夫したくましくなった。自由さ、気楽さという魅力に気づいた人もいる一方で、仲間への恋しさも募っている。」とあります。

なるほど、就活で孤独な闘いをしていたのですね。

ちなみに2020年度は「結果が出せる?!厚底シューズタイプ」、2019年度は「呼びかけ次第のAIスピーカータイプ」、2018年度は「SNSを駆使するチームパシュートタイプ」となっています。

その年ごとに流行した出来事や商品をうまく引用し、その特徴を表現しています。

又、受け入れる側の企業や先輩社会人に向けて育成のヒントを示しているのが愛情と優しさを感じます。

興味のある方は是非サイトをチェックしてみて下さい。

カレー

若者の間でカレーがひそかなブームです。

「カレーについて語りたい」「もっとカレーについて勉強したい」というメンバーが設立したのが「学生カレー連合(SCU) 」です。

美味しいカレーを作ってイベント等に出店しています。

京都大学には「京大カレー部」というカレー集団もあります。

ホームページには「カレーは愛。愛こそカレー。それがジャスティス」というモットーが掲げられ、学内での出店や学外カレーフェスへの参加等をしています。

京大カレー部に入部することをモチベーションにしてきたカレー部の総料理長はカレー好きが高じて自宅でナンを焼く窯を購入したそうです。

カレーファンの間ではスパイスを丸ごと使うホールスパイス系や具材が多い大阪ゴロゴロ系などにカレーがジャンル分けされています。スパイス配合の仕方や食べ方が多数あって、カレーには無限の可能性があるそうです。

又、カレー好きはライフスタイルにもなっています。

カレーに合う音楽やファッション、アートなどカレーの魅力は果てしなく広がっています。

カレーの魅力を伝えるイベントも開催されていてカレーを通じてつながること、自分を表現することが魅力となっています。

ブランド品にお金を使うよりもカレーファンとしてのライフスタイルに自分らしさを見い出す若者たちもいるのです。