伝統ある音楽コンクールがインターネット配信で変わりつつあります。
先日に最終結果が発表になった「第18回ショパン国際ピアノ・コンクール」は、時差があるにもかかわらず世界中から数万人がライブで鑑賞しました。
1927年に始まったショパン・コンクールは5年に1度の開催で、ハイレベルな競争が繰り広げられるので注目度はとても高いです。
新型コロナウイルス禍で生演奏を聴ける機会が減る中、今回の試みは最先端技術がお茶の間にいる音楽ファンの心をつかみました。
ネット上では「カメラワークや音質など最高で何度も見直して感動できた」などと上々の評価が多く、配信は記録的な関心を集めました。
今回のコンクールで2位に輝いた反田恭平さんが出場を決めたのも配信によって世界で知名度を高めたいという思いがあったそうです。
「僕がコンクールを受けた理由の1つは高音質、高画質の4Kでの配信があったからです」と反田さんは入賞が決まった後、報道陣に述べました。
主催団体は1次予選からファイナルまで動画配信サイト「ユーチューブ」やアプリでライブを無料配信しました。
演奏者の表情や指先をカメラが鮮明にとらえ、臨場感あふれる映像に多くの聴衆がくぎ付けになりました。
それに呼応するかのように世界各国からリアルタイムで感想が書き込まれました。
コロナ禍で生まれたコンクールの無料ライブ配信、これからのスタンダードになるかもしれません。