小学生による悩み相談本「さよたんていのおなやみ相談室」がぴあから出版されました。ほのぼのとした内容と思いきや実に読み応えがあり、悩みに対する回答の切れ味が鋭いのです。
例えば「ツイッターと現実とでみんな人柄が違うので恐いです。どっちを信じればいいですか」(23歳) という相談に対して「どっちの人がらもうそです。あなたが思う人がらがほんとうです。」と心理学者のような回答をしています。
又、「楽しい人生にしたいです。どうすればいいですか」(21歳) の相談には「あなたしだいです」と一刀両断です。
大人にならないと経験しないような悩みにも答えています。
「結婚している人を好きになりました」(34歳) の相談に対して「好きになってもいいと思います。その人があなたを好きかどうかはまたべつの問題です。」
「僕は同性を恋愛対象と見ています。おかしいと思いますか」(19歳) に対しては「おかしくないです。みんな同じ人間です。」と回答。
現在11歳のさよちゃんは8歳のとき「探偵になりたい」との動機から母親の相談を解決しているうちにインスタグラムで相談コーナーを開設しました。たちまち評判となり、このたび本として出版することになったそうです。
本人は「自分の回答が面白いと言われるなんて正直驚いた」と言っています。
小学生が物事を真正面からとらえ、利害関係がなく経験が少ない故の遠慮のなさ、正しさが名回答につながっているのかもしれません。