東京都心の「極狭 (ごくせま) アパート」が若者に人気だそうです。
部屋全体の面積は約13平方メートルで一般的なワンルーム(約25平方メートル) の約半分です。
壁際にソファ、机、衣装ラック、冷蔵庫を置くと人ひとりが寝転ぶのがやっとの空間が残ります。トイレとシャワー室はあるが洗面台、浴槽、収納、洗濯機は置けません。
さぞ居心地が悪いかと思いきや、住んでいる人の満足度は高いのです。
狭いので全ての物が手に届きやすく、慣れれば居心地は良いとのこと。
家賃が安くなり通勤時間も短縮され、浮いたお金と時間で心のゆとりも生まれやすいのだそうです。
物をたくさん抱える生活は身動きが取りづらく、リスクが高いと考える若者が増えています。
物を減らす生き方をしているうちに何が自分にとって必要で何が無駄であるかを自問するのだそうです。
テレビや車、洗濯機はなくてもよく、スマホ、電車、コインランドリーで代替できると考えるのです。
都心で増える極狭アパートは物質的な豊かさとは異なるものに価値を見いだす人々が増えている表れともいえます。