眠りの自動運転

アメリカのシンクタンクが発表した調査資料では、日本人の睡眠不足による経済的損失は15兆円と試算されています。

働き盛りの人ほど十分な休息が取れずに蓄積した「睡眠負債」が多いと言われています。

あるアンケートの調査では「睡眠が日中のパフォーマンスに影響がある」という人は80%を超える一方、「睡眠の質を高めるための具体的な行動はしていない」という人が70%以上なのです。

つまり睡眠不足を自覚しつつも改善の手立てを打っていない人がほとんどです。

病院や介護施設向け電動ベッドメーカー パラマウントベッドは「眠りの自動運転」という新しい睡眠スタイルの商品を開発しました。

その商品はシート状のセンサーで使用者の入眠時、熟眠時、起床時の体の状態に合わせ、ベッドの角度が自動で変わるというもの。

入眠時は少し上体を起こして眠ると呼吸がしやすくなるそうです。

使用者が眠ったことをセンサーが感知するとベッドが自動でフラットになり、熟睡に必要な寝返りを打ちやすくなるそうです。

ベッドは1分に1度ずつ角度を静かに下げ、体の動きを感知するとベッドが止まるというすぐれものです。

設定した起床時間が近づき、眠りが浅くなった状態を感知した時にはベッドが自動で背上げし、「心地良い目覚めを促す」のだそうです。

睡眠不足で悩む人にとっては救世主になるかも知れません。