先日、中国最大のパソコンメーカー、レノボが中国で生産しているパソコンの一部を日本
国内での生産に切り替えると報道されました。
これは品質において信頼性の高い「メードインジャパン」をアピールすることでレノボのブラ
ンドイメージを高めようとする狙いがあるようです。
2004年にレノボは、IBM社のPC部門を買収して世界市場に打って出ました。
このメードインジャパン戦略も世界中の顧客に品質をアピールする上で効果的であると判
断したのでしょう。
レノボと同様の狙いで先行しているのが、PCの世界市場シェア第2位の米ヒューレッドパ
ッカード社です。
東京の昭島工場でPCを生産し「メードイン東京」を前面に打ち出し、品質の良さをアピール
しています。
日本企業が海外へ工場を移転し、国内雇用が減少していく中で海外企業の日本進出は
雇用を下支えする意味で、歓迎すべきことであると思います。
ましてや、選ばれる理由が品質であることが、うれしい事だと思います。
中国が低価格製品の工場として世界を席巻したように、日本も再び巻き返すチャンスがあ
るのではないでしょうか?
それは低価格製品ではなく、高付加価値製品の世界工場として「メードインジャパン」ブラ
ンドを確立することではないかと考えています。