先日、お世話になったMさんの引退パーティがありました。
Mさんはある会社を50年勤め上げ、業界のナンバーワンにさせた伝説的な方です。
いつも笑顔を絶やさず、懐の深い人間的な魅力に富んだお人柄は周りのみんなか
ら愛される存在です。
そのMさんが6月末をもって全ての役職から退くことになりました。
周囲からは相当な慰留があったようですが、その決意は固かったようです。
有志の人たちが企画したそのパーティは500人以上の出席者が集まり、会場は満
員でした。
Mさんの元気な姿をみると、まだまだ引退するのは早いのではないのかとほとんど
の人が思ったと思いますが、その会場でMさんは引退の理由を淡々と述べていまし
た。
今年の1月に妻から「最近、怒りっぽくなった」と言われたことがきっかけだそうです。
その時に一切の役職を降りようと決意したそうです。
流石です。
自らの言動の影響力を知る人の孤独な決断であったと思われます。
人間は引き際を間違うと今までの功績が台無しになってしまいます。
このような引き際で仕事を終えることが理想ではないかと思いました。