「私なんか、まだましなほうです・・・。」
東日本大震災で被災された知人の方にお見舞の言葉を申し上げると、必ずといって
いいほど上記の言葉が返ってきます。
被災地の近くに住んでいる方々は、もっとつらい経験をされている人たちを身近に感じ
ているため、このような心情になってしまうのでしょう。
他人を思いやる日本人の良さの表れだと思います。
原発事故はまだまだ予断を許さない状況ですが、事故当初の様子が次第に明るみに
なってきています。
事態がますます深刻になっていく時期に命の危険があるにもかかわらず、まさに決死
の覚悟で注水活動をされた自衛隊、消防、警察の方々は本当に立派であったと思い
ます。
御家族の方も相当な覚悟であったろうと想像されます。
当時、石原慎太郎知事が出動したハイパーレスキュー隊をねぎらった時に流した涙は、
相当危機的な状況であったことを表していると思います。
「人の役に立ちたい。」
ある自衛隊の下士官は決意の理由をこう述べています。
このような日本人の心情こそが、復興の源であると強く確信しています。