2021年の色

日本流行色協会は2021年の色に「ホワイト」を選びました。

白は白紙に戻すなど「はじまり」を示す言葉によく使われている色です。

白を選んだことについて日本流行色協会では「希望を胸にゼロから考えるという意味を込めてゼロホワイトと名付けた」と説明しています。

このほか同協会では ①白には「知性」「潔白」というイメージがあり、2021年には何が本当かを見抜く「知性」が求められる ②政治に対しては隠し事のない「清廉潔白」が望まれる ③公共空間、家庭内ではウイルスから身を守る対策を今後も続けていかねばならず、白は「清潔さ」を表現するために欠かすことのできない色になる等の点を選定理由として挙げています。

選定理由にこの時代を反映しているなと思います。

新型コロナウイルスで社会が大きく変容し、今までの成功体験や解決策が全くあてはまらなくなっています。

売場振興策ではお客様の興味のあるものを提案し、にぎわいを創出することに注力していましたが、今やにぎわいを創出することが密になってしまうので歓迎されない事態になっています。

人を集めずに静かに売ることが求められています。

正に、過去に答えがない時代を生きる中で希望を胸にゼロから考える発想が大事なのだと、色の選定理由をみて再認識致しました。