イマドキのシェアビジネス 1

高度経済成長期からバブル期まで日本は車や家、自社ビルなどの所有欲が日本経済の原動力になっていたのではないかと思います。

バブル崩壊後は国内景気が低迷し、消費形態に変化が生じてきています。

モノを持つという所有の概念から共有するというシェアの概念に変わってきているようです。

戸建ての住居やマンションを数名で住み、自室以外のキッチン、浴室、リビングなどの空間を共有するシェアハウス。

自家用車を持たずに何名かで共同使用するカーシェアリング。

このシェアのスタイルをさらに進化させたのがアイドルエコノミーです。

アイドルとは「使用されていない」 「遊んでいる」 という意味で使われる英語の形容詞。

飲食店でお客の一番少ない時間や工場で機械が稼働していない時間帯を「アイドルタイム」と呼びます。

このような空いている店や工場を見つけ出し、それらを借りたい企業に紹介するビジネスが急成長を遂げています。

例えば、夜だけ営業している居酒屋の昼間の時間帯を貸してもらい、カレーショップを営業する。居酒屋は賃料が入り、カレーショップは設備投資なしで店ができます。

店や工場だけでなく、車やヒトのアイドルタイムを利用してのビジネスはアイデアひとつで際限なく広がっていくような気がします。