高倉健という生き方

先日、高倉健さんが亡くなりました。
突然の訃報に日本中が驚きました。
もちろん私もその一人ですが、もし万が一、健さんが亡くなることがあるなら、闘病生活
をみせることなく静かに息をひきとり、全ての葬儀を終えた後に発表されるのではないか
と思っておりました。
それが高倉健という生き方で、最もふさわしい終焉だからです。
だから訃報を聞いた時に、「見事な人生だ」と感じ入りました。
多くの健さんファンも同じ想いだったのではないでしょうか。
映画を通じて人として、男として、どう生きるべきかを教えてくれました。
武骨で不器用だけれど、人一倍優しく、義理人情に厚い。
追悼番組を見るにつけ、役作りに没頭する姿勢に心が打たれました。
プライベートな面は、見せず語らず。
映画を観る人にとって余計なイメージを作ってはいけないと思ったのでしょう。
いかにその役になりきって演じきるか、その一点で勝負する。
本当のプロフェッショナルです。
ご冥福をお祈りします。