グレース・オブ・モナコ

ハリウッド女優からモナコ大公のレーニエ3世に嫁ぎ、モナコ公妃となったグレースケリー
の半生を描いた映画 「グレース・オブ・モナコ」 を観ました。
この映画は事実に基づいたフィクションと冒頭に出てきたので、どれが事実でどれがフィク
ションなのかはわかりませんが、モナコの華やかなイメージとは異なる側面がたくさんある
ことに驚かされました。
モナコといえばカジノ、F1グランプリ、グレースケリーとリッチで優雅なイメージが先行しま
すが、国の歴史は過酷です。
フランスやイタリア、ドイツから占領されたこともあり、激動の歴史です。
しかしながら、元首である大公はグリマルディ家が700年以上も前から世襲しています。
外交と軍事はフランスが担当していることからわかるように、フランスの影響がものすごく
強いです。
映画の中で、フランスとの仲が険悪になり、フランスに侵攻されるかもしれないという場面
がありました。
軍隊を持たない小国は、なすすべもありません。
映画ではグレースケリーの活躍で難を逃れます。
現在、フランスとモナコとの関係は良好に見えますが、世界のパワーバランスが崩れると
小国の存在が脅かされる可能性は十分にあると思わせるような映画でした。