靴の記念日

3月15日は靴の記念日です。
今から144年前の1870年(明治3)の3月15日、日本ではじめての靴工場が東京 築地
でオープンしたのを記念して制定されました。
その当時、外国から輸入した軍隊用の靴が大きすぎて日本人の足にあわず、大村益
次郎の命で千葉・佐倉藩出身の西村勝三が日本製の靴を作ることになりました。
はじめは香港の靴職人を雇い、伝習生として佐倉藩士が靴を作っておりました。
時代は正に「廃藩置県」が行なわれていた頃で、武士が断髪して何か職業を持たね
ばならぬ状況でした。
さまざまな紆余曲折がありましたが、西村勝三の作った日本最初の靴工場は発展し、
日本製靴株式会社となり現在のリーガルコーポレーションになりました。
初期の佐倉藩士伝習生である、大塚岩次郎は現在の大塚製靴の創始者であります。
日本の近代化の中で、軍靴製造として始まった日本の靴産業ですが、平和な時代の
ファッション業界の一翼を担える業界にまで発展致しました。
靴業界発展のために尽力された諸先輩の皆さんに敬意を払い、メイドインジャパンの
靴作りの品質をますます向上させていかねばと改めて思います。