知命

「十有五にして学に志す  三十にして立つ 四十にして惑わず 五十にして天命を知る 六十
にして耳順う 七十にして心の欲する所に従いて矩 (のり) をこえず」
論語の有名な一節です。
現代訳 「十五歳で学問を志し、三十歳で自立した。四十歳で心に惑いがなくなり、五十歳で
天命をわきまえるようになった。六十歳で人の言葉が素直に聞けるようになり、七十歳で思
うままにふるまっても道理に外れることはなくなった。」
孔子が自分の人生を振り返って述べているものですが、人生の理想像としてとらえることも
できます。
私はこの三月で五十歳になります。
五十にして天命を知る。知命の歳になります。
自分は何をするために、この世に生まれてきた人間なのか・・・。
自分の社会における役割は何なのか・・・。
自分に与えられた使命は何なのか・・・。
そう言えば最近、会社以外でいろいろな役職をたのまれることが多くなってきました。
無理のない範囲で、できるだけ引き受けるように心掛けています。
自分がここまでやってこれたのも従業員やお得意先、仕入先、その他さまざまな方々のお
かげであります。
恩返しのつもりで社会に奉仕していく、少し大げさですが、それが天命なのかなと思うので
す。