縮んでいくビル

以前、浅草に出張に行くたびに東京スカイツリーがだんだんと出来上がっていく様子を楽
しみに見ていました。

大阪でも「あべのハルカス」が建設中で、昨年に最終的な高さとなる300メートルに到達し
「横浜ランドマークタワー」を抜いて日本一の高さのビルとなりました。

タワーやビルがニョキニョキと建っていく様子はとてもおもしろいです。

しかし、東京赤坂では反対の現象が起きています。

ビルがだんだんと縮んでいっているのです。

これは「赤坂プリンスホテル」の解体工事で、大成建設が開発した新解体工法「テコレップ
システム」というのが採用されているからだそうです。

原理は既存の最上階の屋根をふた代わりに使い、各フロアをジャッキで支えながらビルを
上から解体する仕組みだそうで、ビルがどんどん縮んでいくように見えます。

この工法は、従来の解体工法の部材の飛散、落下、騒音、振動といった問題を大幅に改
善するそうです。

だんだんと縮んでいくので、となりのホテルニューオータニが大きくなったような錯覚さえお
ぼえます。

今でもかなり小ぶりになった印象ですが、最終的に超ミニサイズになった時はどんなだろう
と想像するとワクワクします。

出張に行く楽しみがひとつ増えました。