話題の大人気コミック「テルマエ・ロマエ」を読みました。
マンガ大賞と手塚治虫文化賞短編賞を史上初のW受賞した「テルマエ・ロマエ」は、シリー
ズ累計500万部を突破した超人気爆笑コミックです。
古代ローマ帝国の風呂専門の設計技師ルシウスは、浴場のアイデアについて悩みまくり、
現代日本へタイムスリップしてしまいます。
そこでルシウスは日本の優れた風呂文化に衝撃を受け、次々とそのアイデアを使ってロー
マに新しい浴場を作っていくというストーリーです。
古代ローマ人と日本人はお風呂が大好きという共通点があります。
単に体をきれいにするだけではなく、癒すために入る風呂文化。
ここに気付く作者の視点がすばらしいと思います。
作者はヤマザキマリさんという女性で、17歳からずっと海外に暮らし、夫はイタリア人という
プロフィールです。
そのような環境が風呂を比較文化論的に考える視点につながったのではないかと思います。
又、古代ローマ皇帝が市内のいたるところに大浴場を建設し、民衆の支持を得ようとしてお
風呂を政治的に利用していたことも興味深いところです。
いよいよこの「テルマエ・ロマエ」が映画となり、4月28日(土)より公開されます。
古代ローマ人役には阿部寛さん、市村正親さん、北村一輝さん、宍戸開さんといった日本
映画界の選りすぐりの濃い顔のキャストが勢ぞろいです。
平たい顔族(日本人)には上戸彩さん、笹野高史さんといったうすい顔の俳優さん達で、奇
跡のキャスティングといわれています。
ストーリーのおもしろさとともに、キャスト陣の顔の濃い、うすいの比較も見所のひとつだと
思います。