私の先輩が主催する集まりに講演をしてくれないかという依頼があり、断りきれ
ずに生まれてはじめて講演をするという機会がありました。
準備する段階から何をしゃべろうかと悩みました。
事業計画や製品説明のプレゼンは何度か経験はありましたが、一人で一時間も
ぶっ通しでしゃべり続けるのは初めてです。
私は人の講演を聞きに行くのは好きでよく行っていました。
笑いあり、涙ありの聴衆を魅了する講演者もいれば、自分の持論を淡々と展開し、
聴衆をしらけさせる講演者もいます。
そこでやはり気をつけなければいけないのは、自分の得意とする分野の話を聞い
ている人たちの興味をそそるように話さなければいけないなと思っていました。
講演の内容は靴の話を中心として、タイトルは「日本のフェラガモを目指して」に決
めました。
簡単な自己紹介のあと、天然皮革の靴が多い理由や靴選びのポイント等、全ての
人にかかわるような話をさせていただきました。
そしてメインのメイドインジャパンにこだわり、ハンドメイドにこだわる日本初のメーカ
ーブランドになりたいことと、はきやすい靴だから買うのではなく、サロンドグレーの
靴だから買いたいとお客様に思ってもらえるようになりたいということを熱く語ってし
まいました。
時計をみると予定の1時間を15分もオーバーしていました。
聴衆が熱心に聞いていたのか、しらけていたのかはわかりませんが自分の想いは
90%以上は語れたような気がします。
結果はどうあれ、新しいことに逃げずにチャレンジできたことと、忙しい中でも納得し
た準備ができたことは良かったなと思っています。