「違い」がわかるということ

最近、いろいろなモノが安くなってきています。

衣料品や食べ物等、日々の生活に必要不可欠なモノを中心に様々な
人達の努力のおかけで品質のレベルをあまり落とさずに低価格な商
品が実現しています。

とてもよいことだと思います。

しかし、全てがそうであることは将来的にみて、必ずしもよいことだけ
であるとは思いません。

若い人達の行動をみていると「損したくない」「だまされたくない」という
意識が強く、チャレンジ精神に欠けた保守的な姿勢があるように思い
ます。

だから安くて、それ相応の商品になれ親しんでしまい、高いけれども
「違い」がはっきりとある商品にはあまり手を出そうとしません。

そうなってしまうと上質なモノを体感しないので、品質の良し悪しを判
断することができなくなってしまい、同質的なモノの中から価格基準で
選ぶということになってしまいます。

それはどういった現象を引き起こすでしょう?

今の20~30代の人達が日本の消費市場の主役におどりでる20年
後に現在ある「高級品」「嗜好品」市場が危機的に縮小してしまうので
はないかと心配です。

「違い」がわかるということはモノの本質を知るということで、広告、宣伝
にまどわされたり、一過性のブームにだまされることのない賢い消費者
になる一番の重要ポイントであると思います。