『うっかり』と『しっかり』

人はたまにはうっかりするものだと思います。人から頼まれていたことを
忘れたり、指示とは違うことをしてしまったり、内容はさまざまであると
思います。私ももちろんうっかりしてしまうことがあります。     

では、頻度はどのくらいが普通なのでしょう?もちろん人により様々だと
思いますが、1ヶ月に1回位が平均的なのかなという印象です。
仮に1ヶ月に1回うっかりすると仮定すると社員が30人の場合、毎日誰
かがうっかりしてしまいます。社員が60人の場合2人の社員が毎日うっ
かりします。

社長の私の下へ「うっかりしました」と報告しに来る社員は「普段はしっ
かりしているけれどたまたまうっかりしてしまった」といった感じだと思
います。しかし、上記の様な仮定で考えると私にとって「たまたまうっか
り」ではなく「またまたうっかり」ということになります。

私は人がうっかりすることを責めようとは思いません。人間である限り仕
方がないと思うからです。しかし、「うっかり」したことをまわりの人た
ちが「しっかり」とサポートしてあげれば改善できる点はいっぱいあると
思います。

具体的には革の裁断ミスを次の工程の人が気づく、伝票の記入ミスを
出荷担当者が気づくといったことです。つまり自分の目の前の仕事が
指示通りになっているのかを確認する作業がいろいろなミスをカバー
できる唯一の手段だと思います。                    
「人は持ちつ持たれつ」という意識の下、「うっかり」を「しっかり」とカバ
ーしていける会社にしたいと思っています。