テクハラ

4月は新入社員の季節です。学生であった新入社員が社会人として一歩踏み出そうとする時です。

又、受け入れる側の会社も今年はどんな新入社員が入ってくるかワクワクする季節です。

違う環境にいた人たちが交わると予期せぬ混乱が生じることがあります。特に気をつけたいのがハラスメントです。

世の中の変化が早いので数年前までは問題にされなかったことが今では大きな問題になることがあります。

パワハラ、セクハラ等はその代表的な例でしょう。

厚生労働省はハラスメントの概念を「①優越的な関係に基づき ②業務の適正な範囲を超え ③就業環境を害する行為」と示しています。

一般的には上司が加害者、部下が被害者と思われがちですが、部下が加害者になることもあります。

「先輩、会議用のZoom設定くらい1人でできないんですか。こんな簡単な操作で手間取ってよくこれまで仕事してきましたね。」

このような言動は部下が上司に対しての「テクノロジーハラスメント(テクハラ)」 になりかねないのです。

業務上必要な知識の有無は「優越的関係」にあたるのです。

ハラスメントにならないようにお互いに気をつけなければいけません。

売らない店

丸井グループが店舗を「売らない店」に転換しようとしています。

ダイレクト・トゥ・コンシューマー (D2C) と呼ばれるネット通販企業を次々と誘致し、丸井の従業員が運営を受託します。店舗はショールームに徹して、商品はそこでは一切売りません。

商品を気に入られたお客様にはネットで購入することをすすめますが、店員は商品の評価や不満を聞き出し、商品開発に生かすためのデータを収集するという役割がメインです。

IT技術との融合で一工夫して精度を高めているのが特長です。天井に据え付けた人工知能 (AI) カメラが来店客の行動を追い、商品の前に5秒以上滞在した人の数、スタッフが商品デモを行った回数、デモから販売に至った割合などを記録して今までの店舗より緻密なデータを集めることができます。そのデータを出品企業に還元して商品開発に役立てるというのです。

以前はテナントの売上高に連動して家賃収入も上がるという図式でしたが、この方式では売上高を測れません。ではどこで稼ぐのかというと、グループのクレジットカード「エポスカード」です。

会員数は15年3月期の591万人から20年3月期は720万人を超え、百貨店最大手である三越伊勢丹の「エムアイカード」の倍以上の会員数です。

エポスカード会員向けの優待セールやポイントアップイベントによりD2Cのネット通販での売上高が増えればカードの決済手数料という形で丸井の収益が上がる仕組みです。

未来型の店舗では売上高は評価の物差しにならないのです。

寂しい十日戎

「十日戎」とは江戸時代から続いているお祭りで、例年約100万人が商売繁盛を祈願するために夜通し参拝に訪れる大きなお祭りです。

商売人の多い関西地方では「えべっさん」の愛称で親しまれており、最もポピュラーなお祭りの一つで毎年1月9日から11日までの3日間行われます。

しかし、今年はコロナの影響で人出も少なく、寂しい十日戎でした。

神社周辺の露店営業はなく、祭りばやしや威勢のいい掛け声などもありません。みんな黙って参拝するだけです。

名物のどら (耳の遠いえべっさんにたたいてお祈りするところ) もなくなっていました。

人出が多く活気があるお祭りはコロナ時代にはNGだらけだと再認識させられました。

関西人の習慣として去年買った福笹や縁起物の飾りを返納し、新しいものを買って一年間お店や会社に飾るという習慣があります。

私も会社を代表して去年の飾りを返納したのですが、新しい縁起物の飾りが露店営業自粛のため売っていません。

しかたなく神社境内で売っている福笹につける飾りをかわりに買いました。ふと、この日のために飾り物をたくさん作って用意していた業者は今ごろどうなっているのだろうと心配になりました。

えべっさんの 飾りや干支の置物などはこの期間しか売れないのに。

さぞかし無念であろうと思いを馳せ、「商売繁盛」とともに「疫病退散」をお願いしました。

2021年の色

日本流行色協会は2021年の色に「ホワイト」を選びました。

白は白紙に戻すなど「はじまり」を示す言葉によく使われている色です。

白を選んだことについて日本流行色協会では「希望を胸にゼロから考えるという意味を込めてゼロホワイトと名付けた」と説明しています。

このほか同協会では ①白には「知性」「潔白」というイメージがあり、2021年には何が本当かを見抜く「知性」が求められる ②政治に対しては隠し事のない「清廉潔白」が望まれる ③公共空間、家庭内ではウイルスから身を守る対策を今後も続けていかねばならず、白は「清潔さ」を表現するために欠かすことのできない色になる等の点を選定理由として挙げています。

選定理由にこの時代を反映しているなと思います。

新型コロナウイルスで社会が大きく変容し、今までの成功体験や解決策が全くあてはまらなくなっています。

売場振興策ではお客様の興味のあるものを提案し、にぎわいを創出することに注力していましたが、今やにぎわいを創出することが密になってしまうので歓迎されない事態になっています。

人を集めずに静かに売ることが求められています。

正に、過去に答えがない時代を生きる中で希望を胸にゼロから考える発想が大事なのだと、色の選定理由をみて再認識致しました。

年の瀬 2020

2020年 令和2年の年末を迎えました。

今年は全世界が新型コロナウイルスにより生活様式が一変するほど激動の一年となりました。

海外渡航が制限され、海外へ行くことも日本へ来ることもできなくなり、インバウンド需要が消失しました。

4月5月は日本でも緊急事態宣言が発令され、ほとんどの店舗が休業するという経験したことのない事態が起きました。

自らの存在意義さえも見失ってしまうような異常事態でありましたが、私たちの企業理念である「靴を通じてお客様の人生を楽しくする」ということが存在意義であると再認識いたしました。

今年は社屋を創業の地に引っ越しするということもあり、私たちは改めて原点回帰という気持ちを新たにした一年でありました。

靴に込める思いは不変でありますが、作る靴は時代に合わせて変化させています。

カカトを踏んでスリッパ履きのビジネスシューズ「ビズッパ」はその代表的な商品です。

3月に応援購入サービス「Makuake」でスタートした「ビズッパ3」は10,523,000円のご支援をいただきました。

又、10月にスタートした「ビズッパ  ストレッチレザー」も7,512,000円のご支援をいただきました。

加えて、たくさんの温かい応援コメントをいただき、コロナ禍の中でどれほど励みになったか、言葉では言い表わせないほどです。

本当にありがとうございました。

会うことは制限されても人と人とのつながりを感じる一年でもありました。

新型コロナの感染拡大が続いていますが、ワクチン接種のニュースもあり、一筋の光もみえてきています。

「明けない夜はない」という言葉を最後に2020年のブログを閉めたいと思います。

年末まで私のブログを読んで下さった皆様に感謝申し上げます。

来年は心穏やかな年になるように願ってやみません。

ビズッパ ストレッチレザー

カカトを踏んでスリッパ履き、足元に開放感をモットーに開発したビズッパプロジェクト。

過去に実施したマクアケのクラウドファンディングにて第1弾が2,456,600円、第2弾が6,308,000円、第3弾が10,523,000円のご支援を集めることができました。

そして今回の第4弾「ビズッパ   ストレッチレザー」が10月26日(月) からスタート致しました。

ビズッパ   ストレッチレザーの特長は、ストレッチ性の人工皮革を使いフォーマルな装いにもぴったりとマッチいたします。又、裏材に消臭と優れた抗菌性のある素材を使用していますので臭い対策も万全です。

ヒモタイプとスリッポンの2パターンをご用意し、カラーもクロ、ブラウン、ネイビーと3色取り揃えています。

ご要望の多かった28.0㎝も新たに木型を作り、ラインナップに加えました。

おかげさまでスタートして初日で目標金額を達成し、10月30日現在で3,825,000円のご支援が集まりました。

リピーターの方や初めての方など、多数の方が応援コメントを書いていただき、本当にありがたく感謝の気持ちでいっぱいです。

12月21日(月) のプロジェクト終了まで、皆さんの期待に応えられるように精一杯がんばっていきたいと思っています。

ご興味のある方は「マクアケ ビズッパ」で検索してみて下さい。

日本メーカーの反撃

今年1月の箱根駅伝では出場選手の8割以上がナイキの厚底シューズを履いていました。

その後、国内外で好記録が続き、新技術の規制論争に発展し、世界陸連はソールの厚さを最大4センチとする新ルールを導入しました。

そのようなナイキの独走状態に国内メーカーが反撃を始めました。

ミズノの新製品「ウエーブ デュエルネオ」は野球のバットの反発力を応用した素材を使い、軽くて高反発の靴に仕上がっています。

反発力は従来から約35%向上したそうです。

今年1月の箱根駅伝で区間新を記録して話題を集めた「謎の白いシューズ」の正体がこの靴です。

アシックスが6月に発売した「メタレーサー」はつま先が硬く、そり上がる構造をとり入れたカーボンプレートを組み込んでいます。

重心が自然と前にうつり、転がるように足が前に進むそうです。

各メーカーが新製品をPRする場として照準を合わせてきた東京オリンピックは新型コロナの影響で延期が決まりました。

延期により新製品開発に猶予ができた面があり、今後の開発競争に拍車がかかってくるのは間違いありません。

日本メーカーの反撃に注目したいです。

 

コロナサーチャージ

6月19日、他の都道府県への移動自粛が解除されました。

これにより全国の観光地や飲食店には賑わいが戻りつつあります。

コロナ自粛の反動で多くの人々が外出を楽しみ出しました。

日常が戻ってきたと喜ぶ反面、感染リスクも高まるので不安も入り混じった複雑な気持ちです。

多くのお店は密を防ぐために席数を減らしたり、お客さんが帰るごとに消毒をしたりと予防策を講じています。

席数減で客数が減り、消毒などの衛生コストが上がっているので経営的には厳しいと思われます。

アメリカではコロナの影響によるコスト増を顧客に転嫁する動きがあります。

通常の価格に上乗せして追加料金「コロナサーチャージ」を課す行為で、レストランや美容院、物流などに広がっています。

追加料金導入の理由は様々で、レストランは食材の値上り、美容院は衛生管理コストの増加、物流では減便により運送コストが上がっていることが理由です。

しかしながら消費者には不評です。

大変な思いをしているのは事業者だけではないのに自分勝手だと映ったのでしょう。

常に消費者の気持ちに寄り添いながらサービスをする姿勢が大事だと思います。

 

会社移転しました

令和2年6月8日に株式会社サロンドグレーと株式会社クレッセントは新社屋に移転しました。

新社屋は平成13年まで当社が使っていた建物を改装したもので、引っ越し前の場所から約100メートルという近さです。

当社の創業の地でもあるので新天地という感じではなく、懐かしい場所に戻ってきたという感覚です。

引っ越し作業は当初予想していた通り大変な作業で、生産設備や皮革、木型、底材をはじめとして商品、デスク、書類等膨大な量がありました。

不要な資材や書類はこの機会に捨てようという強い意志の下、断捨離を実行しました。

コロナを契機に時代が大きく変容していくと思われるので、過去の資料の大半を捨てました。

ひとつひとつの資料を確かめて捨てていく中で「こんな時代もあったな」と感慨深くなると同時に「新しい時代を創る」という思いが強くなっていきました。

過ぎていく一秒一秒が全て過去のものとなっていきます。

過去を振り返るのではなく、常に未来志向で歩んでいきたいと思っています。

もう、感謝しかありません!

3月23日から応援購入サービス「Makuake」でスタートした「ビズッパ3」のプロジェクト。

公開初日に目標金額を達成し、5月14日の最終日終了時点で 応援購入総額 10,523,000円を記録し幕を閉じました。

達成率 2104%、サポーター 680人 と予想をはるかに上回る皆様からのご支援にもう、感謝しかありません!

スタート当初はコロナの影響が今ほどではなかったのですが、4月に入り緊急事態宣言の発動後は百貨店をはじめとする商業施設が次々と休業し、街から人影と賑わいが消えていきました。

そのような沈滞ムードの中、私たちは支援者の方々に助けられました。

「こんな靴をずっと探していました」

「届くのを楽しみにしています」

日々届く支援者のコメントにどれほど勇気づけられたことでしょう。

それにより私たちは前を向くことができました。

支援者の皆様をはじめとしてマクアケのスタッフの方々、社外から応援してくれている方々、そしてビズッパ3プロジェクトチームのみんな、製造スタッフのみんな、その他ビズッパ3に関わるすべての皆様に改めてお礼申し上げます。

ありがとうございました。