大阪名物ミックスジュース

大阪の喫茶店で定番メニューの「ミックスジュース」。その原液が家庭向けに人気を集めています。

老舗飲料メーカーの森井食品 (大阪市) が作る「MJシロップ」がそうです。喫茶店や大手飲料チェーンなど業務用に卸していた原液のパッケージを一新するなどしたうえで一般消費者向けに専用サイトで販売しました。するとSNSで話題を呼び、問い合わせが相次いでいるそうです。

ミックスジュースの原液はミカンや黄桃、パイナップル、リンゴを混ぜた特製で、果実感のあるジャムのような濃厚さが特徴です。この原液に牛乳を注いで混ぜるとミックスジュースが出来上ります。

原液を多めに注ぐと果実のごろごろとした舌触りが楽しめ、牛乳を多めに入れるとすっきりした味わいになるそうです。

この原液は通常の果肉飲料とは違い果物はしぼらず、混ぜ合わせることで食感や香りなどをしっかりと残しているのが特長です。

原液は全て瓶に詰め、金属の栓で蓋をします。紙やペットボトルの容器と比べるとコスト高になりますが、果実の香りが抜けるのを防ぐことを優先しています。

ここに来て一般消費者向けの販売に踏み切った最大の理由は新型コロナの影響で飲食店向けの売上が激減したためです。

価格は1リットル1,480円で送料を含めると2,000円を超えますが、他にはないミックスジュースの味を提供したいという思いから製法を変えずに販売しています。

昔ながらの大阪名物ミックスジュース、全国に広まってほしいと思っています。