生けメン

華道は「お堅い」「難しそう」というイメージがありがちですが、そのようなイメージを打破しようと華道家元池坊が斬新なPRをしています。

花を生ける男子、略して「生けメン」

池坊に所属する若手男性華道家グループ「IKENOBOYS(イケノボーイズ) 」は高校生から1級建築士、僧侶、お笑い芸人まで個性豊かな12人で構成され、日々華道の素晴らしさをアピールしています。

結成は2016年。グループの総合プロデューサーを務める池坊華道会事業部長 徳持拓也さんによれば「イケメンが花を生ければ話題になるのでは」と手探りの出発であったといいます。

写真共有アプリ「インスタグラム」で作品や活動風景を発信。京都二条城で電飾と組み合わせた「イルミネーションいけばな」など気軽に生け花を見る機会などを発信しています。

500年以上の伝統を持つ池坊ですが、少子化や和室の減少、「花嫁修業」としてのニーズの低下など逆風の中、若い世代へのアピールが大きな課題となっていました。

「先生」ではなく、一生懸命稽古する等身大の男性としての華道への思いや成長する姿を伝える「生け花のスポークスマン」役として期待されています。

コロナ禍で全員そろってのパフォーマンスは難しいですが、インスタグラムを通じて海外からの反響も増えてきています。

華道の新たなステージに注目したいです。