真逆の価値観

TBS系の二つのドラマが大人気です。

一つは社会現象にもなっている「半沢直樹」です。主役の堺雅人さんや共演する個性派俳優たちが繰り出す顔芸や歌舞伎のようなオーバーなセリフが大人気です。

もう一つは9月1日の最終回の視聴率が19.6%という大ヒットになった「私の家政夫ナギサさん」です。

俳優の大森南朋さん演じる男性の家政婦が、働く女性の身の回りの世話 (そうじ、洗たく、料理など) をするというお話です。

この二つのドラマは真逆の価値観です。

半沢直樹は悪い敵役ばかりで最後は土下座か「わびろ」です。

一方、ナギサさんは善人ぞろいで対立はありません。

半沢直樹に登場する女性は専業主婦、料理屋の女将、男性のアシスタントに対し、ナギサさんは女性がバリバリと働き、男性がそれを支えるという設定で男女の立ち位置が真逆です。

女性が働くのが当たり前になっている今、男性が家事をすることも普通になってきており、それが得意な男性もたくさんいます。

大森南朋さん演じる家政夫は言います。「お母さんになるのが夢だった」

男だから女だからという価値観は、もうとっくに古いものになっているのかもしれません。