ファクターX

WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は日本の新型コロナ対策について「成功している」と評価しました。

世界メディアは日本のコロナ対策は何から何まで間違っているように思えるが、不思議なことにうまくいっているという論調です。

世界での成功事例として、情報テクノロジーをうまく使いこなした台湾や徹底した検査と追跡、隔離で感染を抑え込んだ韓国、官学一体で合理性のある戦略にこだわったドイツなどがあります。

それらは「台湾モデル」「韓国モデル」「ドイツモデル」として感染拡大防止のため他国の手本となっています。

しかし日本は「日本モデル」として他国の手本とはなっていません。

実際に公共交通機関も止めず、要請ベースの緊急事態宣言は欧米に比べかなり緩いのですが感染者数や死亡者数が明らかに少ないのは事実です。

なにがうまくいったのかは不可解な謎なのです。

京都大学の山中伸弥教授は日本の死者数が少ない要因「ファクターX」があるのではないかと仮説を立てています。

山中教授の「ファクターX」の候補は「マスク着用や毎日の入浴などの高い衛生意識」「ハグや握手、大声での会話などが少ない生活文化」「日本人の遺伝的要因」「クラスター対応の効果」「BCG接種」などです。

それが解明できれば日本独自の対策が打てるので大いに期待したいです。