薄底VS厚底

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

昨年のTBS系ドラマ「陸王」で竹内涼真が箱根駅伝の元スター選手の挫折と栄光の軌跡を好演し大ヒット致しました。

そのせいもあり、今年の箱根駅伝は今まで以上の人気と盛り上がりがあったのではないかと思います。

結果的には原監督率いる青山学院大の4連覇となりましたが、見ごたえは十分にありました。

私が一番注目していたのは「薄底」と「厚底」の対決です。

従来、靴底は薄くて軽いのがいいとされ、走法は足の中央部で着地するミッドフット走法が最適とされてきました。

しかし昨年、ナイキが真逆の厚底靴を出し世界を驚かせました。

その靴はヴェイパーフライ4%。

かかとが厚いのでまっすぐ立つと前かがみになり、走ると足の前部で着地するフォアフット走法になります。走り方を根本から変えなければ対処できません。

そのナイキの厚底靴を取り入れたのが東洋大学です。

下馬評の低かった東洋大学は往路優勝。総合でも2位と大健闘しました。

東洋大学は今年のメンバー10人のうち9人が残ります。

彼らがその経験を生かし、ナイキの厚底靴の走法を会得すれば青学の5連覇を阻止することも十分に考えられます。

アディダスの青学かナイキの東洋大か、来年の箱根駅伝は2大スポーツメーカーの代理戦争でもあるのです。