オードリー・ヘプバーン

先日、あるデパートで開催されていたオードリー・ヘプバーン写真展に行ってきました。

オードリー・ヘプバーンほど人々に愛され、後年まで語り継がれるスターはいないのではないかと思います。

少女のような清楚さ、子鹿のように愛らしい瞳、生まれもった気品、まっすぐな正義感、そして時代の流行を生み出してきたファッションセンス。

生まれながらのスターとばかり思っていました。

しかし、その写真展からかいま見る彼女の人生の成功は、才能ではなく努力のたまものであると感じ取れます。

少女時代はナチスの脅威にさらされた不安な毎日を送っています。

戦争が終結した後、フランス人作家コレットに見いだされ、舞台「ジジ」 の主役に抜擢されます。その後 「ローマの休日」 のアン王女役で華々しくハリウッドデビューします。

「麗しのサブリナ」 「ティファニーで朝食を」 「マイ・フェア・レディ」 と数々のヒット作に出演します。

その他にも心の葛藤に悩む修道女を演じた 「尼僧物語」、 幻想的な少女を演じた 「緑の館」 、社会派映画 「戦争と平和」、 西部劇 「許されざる者」 、レズビアンをテーマとした 「噂の二人」等、様々な役柄を演じ好評価を得ています。

それらは彼女のたゆまぬ努力の結晶なのです。

晩年はユニセフの活動に尽力し、アメリカ大統領から勲章も受けています。

米国映画協会が選定した 「最も偉大な女優50選」 で第3位にランクインしているオードリー・ヘプバーン。

彼女の人生や内面に思いをはせながら、まだ観ていない作品をじっくりと観てみようと思います。