青春時代

先日、近くのカジュアルなイタリアンレストランで食事していた時のことです。
おもむろに店に入ってきた中年のカップルが店の人に言いました。
「2~3曲、いいですか?」
男性の手にはギターがあります。
店の雰囲気を確認した店長らしき人が 「いいですよ」 と言いました。
そうです。流しの人なのです。
はじめは乗りのいいビートルズの曲などを演奏していました。
だんだんお客さんも乗りだして、雰囲気が盛り上がったところで「最後の曲、青春時代」
と言って弾きはじめました。
そう、森田公一とトップギャランの名曲 「青春時代」 です。
「青春時代が夢なんて あとからほのぼの思うもの~」
懐かしいフレーズがよみがえってきます。
この歌は私の青春時代によく聴いた歌ですが、その当時はあまり歌詞の意味を深く考
えていなかったように思います。
流しのおじさんが絶叫風に歌うのをみて、心に響くものがありました。
時を重ねて人生経験が豊富になると、知識、智恵がつくと共に責任や役割が増えてき
ます。
青春時代は何も背負うものがなく、ただがむしゃらに前に向かって突き進んでいたよう
な気がします。
しかし、精神的には不安定で歌詞にあるように「青春時代の真ん中は道に迷っている
ばかり」だったかもしれません。
青春時代はよかったなぁと思う反面、戻りたいとは思わないのは少しは成長した証しな
のかなと思います。