世間話

得意先の方と商談する時は、本題に入る前に軽い世間話をします。
話題は特に決まっていませんが最新の新聞記事の事、食べ物の事、スポーツの事等、そ
の時々に応じて話をするのですが、盛り上がりすぎて本題の時間が少なくなってしまうこと
もよくあります。
世間話は商談をスムーズに運ぶための潤滑油のようなものだと思い、ビジネスマンの誰も
がしている事だと信じていました。
しかし、実はそうでもないようで、いきなり本題から入る営業マンも多いと得意先の人から
聞かされました。
知人から聞いた話ですが「最近の若い人は世間話ができなくて困っている」と嘆く上司が
指導するために部下にこう言いました。
「まずは、天気の話でいいから最低5分くらいは世間話をしなさい」
すると部下は天気の話をしたのですが、高気圧や低気圧、等高線、等圧線など、まるで講
義のような話をきっちり5分間して、本題に入ったそうです。
「そうじゃないんだけどなー・・・」上司のため息が聞こえてきそうです。
いまの若い世代の人は、上記の例のように真面目なのに的が外れている事が多いと感じ
ることもあります。
情報は多いのだけどれども羅列であって、ストーリーとして話を組み立てて興味深くしてい
く展開力が欠けているような気がします。
それには情報を点としてとらえるだけでなく、探究心をもって深く掘り下げていく好奇心が大
事であると考えます。
たかが世間話、されど世間話、ビジネススキルのひとつだと思います。