梅ちゃん先生、完。

NHKの朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」が9月29日に最終回を迎えました。

4月から6ヶ月間ずっと見続けていましたので、終わってしまうと毎日の楽しみが失われた
ようで少しさびしい思いです。

舞台は終戦後、焼け野原のバラック小屋で暮らす下村家の日常生活を通じて、日本が奇
跡の復興を成し遂げる様子がうまく描かれていたと思います。

戦争を体験している世代、高度経済成長を支えた世代、貧しさを知らずに育ったバブル世
代、それ以降の日本の衰退しか知らない世代と様々な価値観を持った人たちが、どのよう
な視点で見られたのか興味がわきます。

最近、戦後の復興に尽力した人々の物語や書物を目にする機会が多いのですが、共通し
ている点は、どん底の状態からよくここまで短期間で復興を成し得ることができたなと感心
する点です。

そこには日本人の持っている忍耐力と変化を受け入れる柔軟さとが合わさり、たゆまぬ努
力と持ち前の勤勉さを発揮して、困難を乗り越えてゆく姿があります。

東日本大震災以降、家族や絆の重要性が再認識されています。

「梅ちゃん先生」はそれらの事をさらりと表現している点が共感を呼び、高視聴率につなが
ったのではないかと思います。