バウリンガルとは2002年にタカラが発売した犬の鳴き声を通訳する機械です。
当時、大ヒット商品となりノーベル賞のパロディ版であるイグノーベル平和賞を
とったほどバカバカしい商品として話題になりました。
そのバウリンガルが機能をアップして発売されたのが「バウリンガルボイス」で
す。犬の気持ちがよくわかる犬語翻訳機というキャッチコピーについ気持ちが
ゆらいでしまいました。
これがあれば我が家の「チョコ」(トイプードル、オス)ともう少しわかりあえるので
はないかと思ってしまい、ついつい買ってしまいました。
商品としてはかなりレベルアップしていて対応犬種50種、音の専門家による
動物感情分析システムを応用した音響分析による解析という説明に自然と期
待がふくらんでいきました。
そしていざ犬種をセットして装着し、第一声を待ちました。
「・・・・」
鳴かない・・・。
室内で飼っているため鳴かないようにしつけをしていたのが裏目に出ました。
「チョコ!ほら鳴いてみ!」といっても鳴きません。
あれこれと格闘すること10分、しつこい飼い主に根負けしたかのように鳴きま
した。
「ワン ワン」
おお!ついに鳴いた!何と言っているのだろう!
翻訳機はもったいつけるように解析中と表示しています。そして次の瞬間、次
のような文字が出てきました。
「ボク、ここにいるよ!」
恐るべし バウリンガルボイス。