怪奇日食

先日、日本の陸地で46年ぶりに皆既日食が見られるというので、
多くの人が楽しみにしていましたが、あいにくの空模様で観測がで
きたのは一部の地域のみとなってしまいました。

それでも、昼間が急に暗闇につつまれる様子は、テレビで見ていて
も十分に自然の神秘を感じることができました。

お恥ずかしいことですが、子供の頃「皆既日食」という文字は「怪奇
日食」と思っていました。

「日食」という言葉のイメージが子供心に「怪奇」なものでとても恐ろ
しいことの様に思っていました。

おそらく、小さい頃にテレビで見た「ウルトラQ」の影響だと思います。

「ウルトラQ」は「ウルトラマン」より前に作られたウルトラシリーズの
第1作目の作品です。

それは、カネゴンやガラモン等の「怪獣ブーム」を生み出したことで
知られていますが、その真髄は怪奇現象や超常現象におびえる
人類の描写でした。

おまけにヒーロー不在なので解決されないまま終わることが多く、
最後に石坂浩二さんの恐怖心をあおるようなナレーションは、毎回
私を震え上がらせていました。

特に番組のはじめでバイオリンの不協和音の様なBGMに「ウルト
ラQ」のタイトルがうねうねと(これ以外に表現がない)表示される映
像は、小さな子供を一瞬で怪奇の世界へと導くには十分すぎるほど
インパクトがありました。

「皆既日食」のニュースで「ウルトラQ」を思い出すのは私ぐらいだと
思いますが、もし「ウルトラQ」に興味をお持ちの方がいらっしゃった
らDVDが発売されているらしいのでご覧ください。