今年は酉年(とりどし)です。
十干と十二支から成る六十干支では、34番目の「丁酉(ひのととり)」に当たります。
「ゆう」とも読む酉は昔から新しい革新勢力の形成を表すとされています。
一方、「てい」とも読む丁は新旧の衝突があることを意味します。
となると、丁と酉の組み合わせの今年は、歴学的には「革新勢力が新しい動きとして旧勢力に衝突するする機が熟す年」といえそうです。
日本の歴史においても酉年は大きな転換点でもありました。
公家政権に代わる日本初の武家政権であった鎌倉幕府が滅亡し、後醍醐天皇の「建武の新政」が始まったのが1333年酉年。
将軍職の足利義昭が織田信長により追放され、実質的に滅亡したのが1573年酉年。
吉田松陰や西郷隆盛などに多大なる思想的影響を与え、明治維新の先駆けとなったといわれる大塩平八郎の乱が起きたのが1837年酉年。
昨年はイギリスのEU離脱、アメリカのトランプ大統領選出と予想外の出来事がありました。
これは新旧勢力の対立が鮮明化した結果です。
2017年 酉年、歴史の大きな転換点になりそうな気がします。