「炎のマエストロ」と呼ばれる指揮者、小林研一郎。
81歳を迎え、ますます円熟味を増す小林研一郎の十八番とも言える作品スメタナ「我が祖国」を聞く機会がありました。
「我が祖国」はチェコ国民音楽の祖 スメタナの代表作で、現在も音楽史に輝く名曲です。
当時のチェコ (ボヘミア) はオーストリア帝国の支配下で民族復興運動が起こっていました。
第2曲「モルダウ」に象徴されるように祖国への郷愁や愛情が情感たっぷりと溢れ出てくる曲です。
それを一音一音に魂を込める小林研一郎、81歳とは思えぬ元気さと情熱的な指揮。
オーケストラと一体となったその響きは聴衆の胸を揺さぶりました。
チェコには行ったこともないのに、なぜかこの曲を聞くと懐かしい思いに駆られます。
そういえば同じチェコのドボルザークの「スラブ舞曲」を聞いても郷愁を感じます。
もしかしたら前世でチェコと関わりがあったのかも知れません。
機会があれば東欧を訪れてどんな気持ちになるのか確かめてみたいです。