デパートの松屋 銀座店 (東京・中央) の5階紳士フロアに8月、一風変わった売り場がオープンしました。植物の「コケ」売場です。
カジュアル系紳士服売り場跡の40平方メートルに50種類のコケや関連商品が置いてあります。きっかけは新型コロナウイルスの感染拡大に伴うテレワークやステイホームの増加です。
それにしてもなぜコケなのでしょう?
コロナの影響で出勤は減り「働く男性」の象徴であるスーツの販売は低迷しました。自宅で働く時間が増える中、緑による癒やしがビジネスパーソンにとっては必要であると考え、お手入れが簡単なコケが最適ではないかと思い至ったそうです。発案者は女性社員です。
じわりと男性購入客が増えてきて、育て方やジオラマの作り方などのワークショップも考えているそうです。
別のデパートの高島屋 玉川店 (東京・世田谷) でも同じような現象が起きています。別館にある植物専門店「プロトリーフ」はコロナによる植物ブームにより3月、地下2階に新店をオープンさせました。
新店はサボテンなどの多肉植物や少し変わった植物を多数そろえたところ男性客が殺到。従来の女性客を上まわりました。
ステイホームの長期化で30代を中心とした単身男性が買っていくのだそうです。
コロナ下で着実に植物男子は育っています。