ウッドショック

世界的に木材価格が高騰して、住宅事業者に深刻な影響を与えています。いわゆるウッドショックです。

なぜこれほどまでに高騰するのか。理由は2つあります。1つめはグローバルな木材需要の拡大です。

アメリカではコロナ禍によるテレワークの普及で郊外での住宅ニーズが急増しました。又、巣ごもり需要でDIYが活況となるなど木材需要は高まりました。中国でも経済回復が始まっており、木材価格を押し上げています。

2つめの原因はコンテナ不足です。

世界中の人たちが外出制限の中でインターネットでモノを買うことが増えたために世界的に物流量が拡大し、コンテナ不足に陥りました。

その上、3月に発生したスエズ運河での大型コンテナ船座礁事故の影響もあり、運送コストがはね上がりました。

輸入材の代替として国産材も価格は上昇しています。

しかしながら国内の林業は事業者の高齢化、人手不足、機械化の遅れ等から増産体制をとることは難しいようです。

コロナの影響で引き起こされたウッドショック。ワクチン普及で沈静化するのか長期化するのか注目しています。