スタジオドラゴン

昨年に大ヒットした韓国ドラマ「愛の不時着」、それ以降も第4次韓流ブームは続いています。

実は話題になった韓国ドラマの多くは「スタジオドラゴン」という制作会社が作ったものなのです。

なぜ一つの制作会社がヒットを連発させるのでしょう?

そこには理由があるのです。

日本で制作会社というとテレビ局などの下請けをイメージしますが、「スタジオドラゴン」は企画から資金調達、制作、配給まで一貫して行い、テレビや動画配信サービスに販売しているのです。

2016年の設立以降、同社は脚本家が所属する既存の制作会社や所属事務所を買収して傘下に置きました。今では約230人ものクリエーターが同社と専属契約を結び、作品を作っています。

そこには韓国を代表するエース級の脚本家たちがずらりと名を連ねており、スタジオドラゴンの独り勝ち状態になっているのです。

昔の韓国ドラマによくあるメロドラマ的な要素は少なく、そのテーマには現代社会が抱える問題を絡めたメッセージ性の強いドラマが多いのが特長です。

同社は創作の姿勢や自らの強みについてこう語っています。

「ドラマはフィクションですが現実も反映しています。視聴者はファンタジーを望むと同時にリアリティーを追求しています。韓国ドラマには誰もが共感できる普遍的な魅力があり、優れた筋書きを新鮮な視点と共に描いている点が世界的に受け入れられる理由ではないでしょうか」

「愛の不時着」が世界約190ヵ国で配信されたように、世界がスタジオドラゴンの作品に注目しています。